検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:183,003 hit

3.ごはん ページ3

「Aー…はらへったー」

「え、なに食べれんの」


さか(それぞれの名前の最初の2文字をとって呼ぶことにした)に聞く。


「…知らん」

「知らんのかい」


「俺達は基本的になんでも食べれる」

「草とかも?」

「人間が食べるものだよ。俺らが草食系動物に見えるか」


うらの言葉を聞いて、納得。

ですよねぇ。てことは食費増えるんですよねぇ。


「まぁ、いいんだけどね」


実を言うと、お金の面に関しては困っていない。

私はニコニコ動画で、VOCALOIDを使ってお金を稼いでいるのだ。

自慢じゃないけど、それなりに人気もあるしね。


ただ、この人たちはどれくらいの量を食べるのか……。


「みんなどれくらい食べるの?」

「おれはこれぐらい!」

そう言って、両手で大きな円を空中に描いたさか。


「じゃあそんぐらいの大きさのおにぎり作るわ」

「わーい!」


「しまは?」

「んー、おれはさかたの半分ぐらいで」

「せんらもそれぐらいで」

「おれも」


「具は?」

「鮭がいい」

「梅」

「のりの佃煮!」

「ヤキタラコ」

「焼きタラコはありません」


「じゃあせんらもまーしぃと一緒で!」

せん……なんか可愛い((

「今度たらこ買ってくるね」

「え、ほんまっ?!?!」

目をキラキラさせて、

「やったー!」とぴょんぴょん飛ぶせん。

「はーい、じゃあおにぎり作ってきます」


注文を頭にしっかり叩き込んで、台所へ。

なんか、最初はびっくりしたけど……。

なんか慣れたし、可愛いって思えるようになってきたし…


これはこれでいいかも。独りじゃないし。

これも何かの縁なんだ。


そんなことを考えつつ、私は注文通りのおにぎりを握るのだった。

4.節分→←2.はじめまして



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (177 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
546人がお気に入り
設定タグ:浦島坂田船 , 歌い手 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

東京特許許可局局長@ラ(プロフ) - ねむいお(?)さん» コメントありがとうございます!はい!がんばります!! (2020年4月29日 1時) (レス) id: d93eb2a394 (このIDを非表示/違反報告)
ねむいお(?)(プロフ) - 完結おめでとうございます!小さいうらさかも可愛くて大きいうらさかも可愛かったです!他の作品の更新も頑張ってください! (2020年4月28日 19時) (レス) id: 9dfc30eb0e (このIDを非表示/違反報告)
かふ - 東京特許許可局局長@ラさん» 検討してくださるんですか!?ありがとうございます!他の作品もあるので面倒臭かったら大丈夫ですよ!!これからもガンバです!!!!! (2020年3月25日 22時) (レス) id: c172b12d8c (このIDを非表示/違反報告)
東京特許許可局局長@ラ(プロフ) - 亀さんさん» わーい!ありがとうございます!! (2020年3月25日 19時) (レス) id: 57ff3c7e95 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - 完結おめでとうございます〜!他の作品も見ます!頑張ってください! (2020年3月25日 17時) (レス) id: 6071deca71 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:東京特許許可局局長 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/skrnun  
作成日時:2020年2月13日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。