2.はじめまして ページ2
家に帰って、中にいる子を傷つけないように、
ダンボールのガムテープを切っていく。
ガムテープ相手に苦戦すること、約5分。
「…あ、あいた」
ゆっくりダンボールを開くと……
「こんにちは！」
……え。
こんにちは？
え？
「なになになになになになになになになになに」
私は思わずダンボールから後ずさりをする。
「な、なに……今の」
怖いもの見たさで、もう一度ダンボールを覗くと。
「びっくりさせてごめんなさい…」
茶色と、紫、赤と黄色の物体がもぞもぞ動いていた。
「ね、ねこは…？」
恐る恐る聞くと、
「にゃーにゃー」
赤い物体がそう鳴いた。
なーんだ、だまされてたのか……って。
「あ、あなた達はなんなんですか」
そう。それを分かっていないとどうしようもない。
「ぼくたちは……しま、カンペ」
「はい」
紫の物体が赤の物体に白い紙を渡す。
「『ぼく達はヒト型ミニサポーターです』やって」
なんだそれ。
「『今日から居候させていただきます』」
……まじか。
「『断ることは出来ません。拾ったからには最後まで責任をもってください』」
いやいや。私だまされてたし。猫だと思ったし！
「『それでは自己紹介をどうぞ』」
唐突なふりに困惑しつつ、
「え…えっと、Aです……？」
と答えると。
「趣味は？」
「からおけ行くこと？」
「好きな食べ物は！！」
「これといったものは…」
「ショートカットにしてよ」
「なんでやねん」
「好きな男性のタイプは？」
「一緒にいて楽しい人……」
なんじゃこの自己紹介は。
「おれはうらた！よろしくな！」
茶色の物体がうらた。
「おれはしま。よろしく」
紫がしま。
「おれさかた！」
赤がさかたで、
「ぼくはせんらです」
黄色がせんら、と。
「てかとりあえずここからだして、A」
茶色の物体がいきなり私に命令をする。
「はいはい」
私はダンボールを横にする。
「「うわぁ」」
出てきた4つの物体は、
デフォルメキャラのような可愛らしい姿をしていた。
でも。
「ちっちゃ」
私はカバンに入っていた定規を出し、
黄色の背中に押し当てた。
「ぐぬぬ」
手をバンザイして目を瞑る黄色。
不覚にも一瞬だけ可愛いと思ってしまった事は置いておく。
「8.5cm」
いや低っ。
「とりあえず、今日からよろしく」
茶色がそう言った。
そんなこんなで、
私は四人のおちびさん達に飼われることになったのです。
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東京特許許可局局長＠ラ(プロフ) - ねむいお（？）さん» コメントありがとうございます！はい！がんばります！！ (2020年4月29日 1時) (
レス) id: d93eb2a394 (このIDを非表示/違反報告)
ねむいお（？）(プロフ) - 完結おめでとうございます！小さいうらさかも可愛くて大きいうらさかも可愛かったです！他の作品の更新も頑張ってください！ (2020年4月28日 19時) (レス) id: 9dfc30eb0e (このIDを非表示/違反報告)
かふ - 東京特許許可局局長＠ラさん» 検討してくださるんですか！？ありがとうございます！他の作品もあるので面倒臭かったら大丈夫ですよ！！これからもガンバです！！！！！ (2020年3月25日 22時) (レス) id: c172b12d8c (このIDを非表示/違反報告)
東京特許許可局局長＠ラ(プロフ) - 亀さんさん» わーい！ありがとうございます！！ (2020年3月25日 19時) (レス) id: 57ff3c7e95 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - 完結おめでとうございます〜！他の作品も見ます！頑張ってください！ (2020年3月25日 17時) (レス) id: 6071deca71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東京特許許可局局長 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/skrnun
作成日時：2020年2月13日 16時
