ミニうしさせ、拾いました。【浦島坂田船】

4.節分 ページ4

「節分ですよみなさん」

「豆は全部せんらにぶつけるがいい……

おれがぜんぶうけとめたｸﾞﾍｯ」


うらが投げた豆をお腹にくらい、せんは倒れた。


「一人撃破 ターゲット さかた」

「ふぇえ？」

恵方巻きを口に含んださか……


「あっ！！切るから待っててって言ったのに！！！！」


効果音がつくくらいの勢いで、

びくっ！と肩を震わせたさか。


「こらーーーー」

「んんんんんんんんn」


私はさかの口の中から恵方巻きを引っ張りだそうと力を入れる。


「つよっ！！」


「さかたの食への執念はえぐいからな」

と死んだせんの元に膝をつくしまが呟いた。


「もう……食べ終わるまでしゃべったらダメだよ」


またしても効果音がつくぐらいの勢いで頷くさか。


「えほうまきたべたい」


目をつぶったままのせんが呟いた。


「しょーがないなぁ…」


私は、4人が喜ぶ姿を想像して、

顔がニヤけるのを抑えながらキッチンに向かったのであーる。

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