3人目。 ページ4
夜。
それは、魔力が最大限に発揮される時間。
「…さて、とりあえず私は行くから」
「わかりました。くれぐれも、人間の目を引く事態だけは避けて下さいね」
「それくらいわかっている」
そう言いながらジンから離れ、扉を開ける。
ジンが心配したのは、吸血鬼の魅力の話だろう。
人間は、吸血鬼の発する魔力に酔い、魅了されるのだとか。
_____吸血鬼と人間は、全くと言っていい程に違う生き物なのだ。
そんな人間との違いを考えながら夜の街を歩く私。
「…とりあえず、今日はカレーにでもしようかな」
そうこう考えながら食材を購入していき…
そして、店から出たあと
____マジバの前を通った時だった。
「っ痛…」
私が血液をペットボトルから補給していると、誰かが私にぶつかった。
その瞬間、バシャッと言う音と共に、私の服に何か甘ったるい香りのものが降り注ぐ。
慌てて手元を確認する私だけれど、幸いペットボトルの中身はこぼれていなかった。
「……。」
そして、ぶつかって来たそいつは、水色の瞳を私に向けたまましばらく硬直し、"すみません、大丈夫でしたか？"と心配そうに私を見た。
「…だ、大丈夫。気にしなくていいです」
_____コイツ、どこかで…？
頭の中に小さな疑問がよぎる。
ただ、その疑問を口に出すことはなかったのだが。
「黒子っち、どうしたんs……
_______この可愛い子誰ッスか！？」
「黄瀬くん、少し黙ってて下さい」
「え、なんで…てか、この子の服の生地…見たことないッスけど、かなり高級品ッスよ」
どうやら、その二人の人間は知り合いらしく、何やら会話を続けている。
…面倒なのが一匹増えた、帰りたい。
_____それが、私の素直な感想だけど。
「と、とりあえず私は帰りますから」
威嚇の意を込めて、私が吸血鬼特有の紅い瞳で彼らを見た時だった。
…彼らの背後から4人の人間が近づいて来る。
「二人して女の子相手に何遊んでんのー？」
「全く…お前らは何がしたいのだよ」
「つーかテツ…こいつ誰？」
紫、緑、青色の三人が先程の二人に何かを聞いていた。
___そして、人間達の視線が私から外れる。
この私がそんな絶好のチャンスを黙って見逃すはずも無く、こっそりと足を動かし始め…
…そして、ようやくニ歩と踏み出そうとした時。
「_____君、名前は？」
赤と黄の瞳が、不思議な色で私を捉えたのだ。
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黒ウサギ - ハーイ(*´▽｀*)楽しみにしていますねっ☆ (2014年11月1日 22時) (
レス) id: 630c907ecf (このIDを非表示/違反報告)
みなみな(プロフ) - 黒ウサギさん» ありがとうございます(´∀｀*)是非是非、これからもよろしくお願いします(｀･ω･´)ｷﾘｯ (2014年11月1日 1時) (レス) id: 0af48c629f (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ - お話いつも読ませて貰ってます(^○^)続きが気になって仕方がありません;^)更新楽しみにしています(≧∇≦*) (2014年11月1日 0時) (レス) id: 630c907ecf (このIDを非表示/違反報告)
みなみな(プロフ) - 心縷々さん» えーと…私は心縷々さんの作品を読んだことが無いのでアドバイスというより、自分が気をつけていることを言いますけど…一先ず、私は裏設定を大量に作っていたりしますね。物語の中では語られることの無い物語…そういうものが人を惹きつける魅力だと思うのです (2014年9月2日 17時) (レス) id: 0af48c629f (このIDを非表示/違反報告)
心縷々(プロフ) - あの、お願いがあります。私はホラーを書いているのですが、この小説は私の書けないなんか難しい展開が上手いと思いまして…。厚かましいのですが、アドバイスとかもらえませんか？お願いします！作者名はこのままなので…。 (2014年9月2日 16時) (レス) id: 2c93f684a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなみな | 作成日時：2014年8月31日 18時
