26人目。 ページ27
______インターハイ…ねえ?
「…はぁ。」
私は、チケットを握りしめて溜息を漏らす。
"絶対に来い"なんて、人間相手に脅された気分だ。
それでも……
もう一度、"さつき"に会えるのなら。
それで、今まで勘違いして逆恨みして…ごめんなさいって謝れたのなら。
…と、そこまでは考える。
そして、次の瞬間にはAの傷つく表情が思い浮かぶのだ。
彼女の顔を見ればわかる。
どれだけ酷い思いをしてきたのか…悲しい出来事を体験したのかが。
「…三葉さん?」
ふと、私が考え事をしながら歩いていると、誰かにぶつかってしまった。
顔を上げると、そこには_____いつもと同じ、苦笑を浮かべるジンさんがいた。
「す、すみません。今日だけで2度も…」
「…そんなことより、三葉さん」
私が誠心誠意謝ろうとすると、ジンさんは私に顔を上げるよう促したあと、鋭い言葉を投げた。
「あまり、人間の方々に正体が勘付かれないようにして下さいね…?
…関わりすぎると、足元をすくわれてしまいますよ」
「……わ、わかってますよ。
じ、ジンさんは心配しすぎですよ〜」
背筋に冷たい物が走る。
いつの間に聞かれていたのだろうか。
私が今日一日で何度もヘマしたことが何故見抜かれているのか。
「き、気づかれるわけないじゃないですか。
だって、相手はただの人間で…」
そこまで話したところで、言葉が止まる。
さっき話した赤司って人間はどうだった…?
______彼は、普通以上の"何か"を持っている。
その確信は、始めから本能的なもので感じていたものだから…
「…あ、あの…ジンさん…」
「はい?」
「その、赤司という青年に、気をつけて下さい」
「……わかっていますよ。
彼は、特別ですから」
そうして、私達は静かに別れた。
______人間というのは、
考えれば考える程、危険な生き物だ。
………さつきは________別だけど。
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黒ウサギ - ハーイ(*´▽`*)楽しみにしていますねっ☆ (2014年11月1日 22時) (レス) id: 630c907ecf (このIDを非表示/違反報告)
みなみな(プロフ) - 黒ウサギさん» ありがとうございます(´∀`*)是非是非、これからもよろしくお願いします(`・ω・´)キリッ (2014年11月1日 1時) (レス) id: 0af48c629f (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ - お話いつも読ませて貰ってます(^○^)続きが気になって仕方がありません;^)更新楽しみにしています(≧∇≦*) (2014年11月1日 0時) (レス) id: 630c907ecf (このIDを非表示/違反報告)
みなみな(プロフ) - 心縷々さん» えーと…私は心縷々さんの作品を読んだことが無いのでアドバイスというより、自分が気をつけていることを言いますけど…一先ず、私は裏設定を大量に作っていたりしますね。物語の中では語られることの無い物語…そういうものが人を惹きつける魅力だと思うのです (2014年9月2日 17時) (レス) id: 0af48c629f (このIDを非表示/違反報告)
心縷々(プロフ) - あの、お願いがあります。私はホラーを書いているのですが、この小説は私の書けないなんか難しい展開が上手いと思いまして…。厚かましいのですが、アドバイスとかもらえませんか?お願いします!作者名はこのままなので…。 (2014年9月2日 16時) (レス) id: 2c93f684a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みなみな | 作成日時:2014年8月31日 18時