妖精の尻尾の姫_1章【FAIRYTAIL】 (ページ17)

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ハコベ山へ② ページ17

「(Aが)か、可愛い!!
　…じゃなくて、
　Aはこの寒さ平気なの!?

　ていうか、
　何でAにはマフラー貸してる訳!!?
　あたしには何かないのー!?」

『私の出身が雪国っていうのも
　あるかもしれないけど、
　よく雪の中で修行してたから寒さには強いの!!

　だから、
　本当はマフラーしなくても
　大丈夫なんだけど…ナツがどうしてもって』

「オレのマフラーをしたAは、
　いつもの何倍も可愛いなぁ」

「デレデレするな!!それにシカト!?
　てか、Aに自分の物を
　身に付けていて欲しいのが本心じゃない!!?」

「ルーシィうるせぇ」

「うるさいって何よ!!」

「そんじゃ、オラは戻りますよ」

「ちょっとぉ!帰りはどうすんのよ!!」

『ルーシィ元気だね』

「アイツ、本当にうるさいな」

「あい」

「その毛布貸して…」

「ぬぉ」

ルーシィはナツの鞄にある毛布を奪い取り、
毛布を身に包んで鍵を取り出した。

「ひひ…ひ…開け…
　ととと…時計座の扉…ホロロギウム!」

すると、愉快な音を立てて星霊が現れた。
A達は目の前に現れた
ホロロギウムに興味津々だった。

『時計の星霊って事は…
　ルーシィ、星霊魔導士なんだね!』

「そう!
　ホロロギウムは時計座の星霊で、
　こんな事が出来るのよ!!」

そう言ったルーシィは、
ホロロギウムの中に入った。

「【あたし、ここにいる】と申しております。」

「「何しに来たんだよ」」

『まぁまぁ、そう言わないで!!
　ルーシィは新人だし、
　"バルカン"はまだ早いと思うよ?』

「【(バルカン…?)
　何しに来たといえば、
　マカオさんはこんな場所に
　何の仕事をしに来たのよ!!?】
　と申しております。」

『ルーシィ、
　知らないでついて来てたの?』

「馬鹿だなぁ」

Aは苦笑いしながら、
少し驚いた様な表情をしていた。

ナツは猛吹雪の中ルーシィの方に振り向くと、
マカオがハコベ山に来た理由を告げた。

「凶悪モンスター"バルカン"の討伐だ」

ナツがそう言うと、
ルーシィは顔を青褪めた。

「【あたし帰りたい】と申しております。」

「はい、どうぞ。と申しております」

「あい」

『えっ!?ちょっと2人とも!!』

到着早々に別行動をする
ナツとルーシィにAは困惑していた。