心の鎧�� ページ26
楽園の塔 中層部――
「くそっ!
どこに行きやがった!!
あのショウっての見つけたら、
ぶん殴ってやる!!!」
グレイはそう叫んだ後、
視界に入ってきた光景に目を見開いた。
そこには、
傷だらけで倒れるハッピーと
怪我を負って座り込むシモンと
三羽鴉(ﾄﾘﾆﾃｨﾚｲﾌﾞﾝ)の1人である梟(ﾌｸﾛｳ)がいた。
「グレイ!?」
「何やってんだお前!
ショウってのを追ってたんじゃねぇのか!?」
「足止めを喰らってたんだ」
「早くエルザを見つけて、
Aを助けねーとヤベェだろ!!
ジェラールはAの全魔力を利用した上で、
エルザを生け贄にするとか言ってんだぞ!!
本気のエルザに
勝てる奴はいねーとは思うが、
あんなトランプにされちまった
今のエルザは無防備すぎる!!」
「ショウに全てを話す時期を誤った…
まさかあんな暴走をするとは」
「ナツを返せー!!」
「ファイアー!ホーホホウ!!」
ハッピーは飛びかかろうとしたが、
そんなハッピーに梟(ﾌｸﾛｳ)は
容赦なく炎を放った。
「あっちぃ炎だな…」
「グ…レイ…」
しかしグレイが、
炎の中へ飛び込んで
ハッピーを助けたのだった。
「ナツがアイツに…
食べられちゃったんだ…」
「何だと!?」
グレイはハッピーを
安全な場所に移動させた後、
梟(ﾌｸﾛｳ)に向かって言い放った。
「ったく、世話が焼ける奴だな…
テメェがそんなんでどうすんだよ!クソ炎!!」
ゴロゴロッ――
ナツを消化しているのか、
梟(ﾌｸﾛｳ)のお腹が大きく鳴った。
「あと10分もすれば、
火竜(ｻﾗﾏﾝﾀﾞｰ)の身体は溶けてなくなる。
そうすれば奴の魔法は、
完全に私のものになる!!」
「それまでにオレが片付けてやる!
アイスメイク…槍騎兵(ﾗﾝｽ)!!」
グレイが氷で造られた槍を放つと同時に、
梟(ﾌｸﾛｳ)も攻撃を繰り出した。
「火竜の咆哮!!」
「!?」
「奴は火竜(ｻﾗﾏﾝﾀﾞｰ)の魔力を
吸収してるんだぞ!!」
ナツの魔力を吸収した梟(ﾌｸﾛｳ)の咆哮は、
槍を溶かしてグレイに襲いかかった。
「ぐぁああっ!!」
「ホーホホウ!
炎の中では氷は使えまい!!」
「こんの…ヤロォ…」
「「グレイ!!」」
「無駄だァ!
貴様も火竜(ｻﾗﾏﾝﾀﾞｰ)の仲間なら、
この炎が如何なるものか知っているだろう!!」
「こんなトコで、
足止め喰らう訳には…
いかねぇんだよ!!」
グレイは何度も
梟(ﾌｸﾛｳ)の攻撃を喰らったが、
それでも諦めなかった。
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ゆき(プロフ) - ランドさん» ランドさん初めまして！そう言って頂けて本当に嬉しいです！！これからも温かく見守って下さると嬉しいです(^^) (5月20日 20時) (
レス) id: af9c55662b (このIDを非表示/違反報告)
ランド(プロフ) - いつも楽しみにしていて続きが気になります！これからも頑張ってください！応援してます！ (5月19日 13時) (レス) id: fd6767c807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年5月7日 4時
