454話 ページ4
✩
「え?単独ライブ?」
「う、うん!どうしても一ヶ月以内にやりたいんだけど、ダメ…かな?」
「個人的にはすぐに良いよ♪って答えたいんだけど…まだ経験も何もかも不足してる状態だと難しいかな」
「うぅ…」
まぁそうだよね…
う〜ん、エッちゃんならゴリ押しで何とかなると思ってた自分が恥ずかしい
「何かあったのかい?」
「え!?いや〜その…私の将来を賭けてて…?」
「…詳しく説明してくれるかな」
さ、流石に月永さんのことを話すのは気が引ける
あの人のことを悪い風に言いそう、ていうか受け取られそうで怖いな
私説明とか下手だし…
「え〜と…」
「話してくれたら、もしかすれば単独ライブを許可してあげても…」
「一ヶ月以内に単独ライブを開いて、そこで私の全力を見せろって言われました!!!」
「秒で話したな!?」
正直もう縋るしかなかった
すると、エッちゃんは難しい顔をした
「それはまた随分と可哀想だね…そんな突拍子もないこと、誰に言われたんだい?」
「つ、月永レオさんに…」
「「…っ!?」」
「え?」
エッちゃんとけいちゃんはそれはもう物凄く驚いていた
そんなに驚くことなの?
エッちゃんとけいちゃんは食い気味に私に質問してきた
「A、あいつとはどこで会った?」
「講堂の前辺りの芝生で寝転がってた…」
「彼は学院にいたのかい?」
「う、うん。でもその後すぐに塀を上って消えたけど」
これはもしかしたら…!
奇跡が起きるかもっ♪
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月31日 6時