451話 ページ1
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「り、りっちゃん!」
このままじゃ私がびっくりされて終わるなんて、そんなのやだよ!?
私が出てくると、二人は目を見開いていた
ふふっ、驚いてる…♪
…じゃなくて!
「え、A?いつからいたの?」
「ありがとう!!…あっ、さっきからいた!」
「あ、うん。どういたしまして?」
「…」
「…何が?」
あ、ああああ頭が混乱して何言えば良いか思いつかない…!
私は必死に頭の中で言葉をまとめた
「えっと、私がりっちゃんのライバルになりたいってこと、覚えててくれたんだな〜と思って」
「う、うん。忘れたことないしね」
「あと月永レオさんとの決闘を断ってくれて、少しほっとしたっていうか…」
月永レオさんで名前合ってるよね?
うろ覚えだけど…
その人は私を見たまま固まっていた
…それとも分析してる?
「…ぷっ」
「「…?」」
「わはははははっ!!おまえ面白いな!気に入った♪」
「あ、ありがとうございます!」
さっきまであんなに敵意むき出しの言葉を吐いてたのに…
私は月永レオさんがよく分からなかった
「なぁおまえ、なんでアイドルになろうとしたんだ?」
「い、いっぱいあります!親友と約束したからと、お母さんが昔大好きだったからと、りっちゃん達を見て憧れて…」
「思ってたより多いな!?そういうのは好かん!ひとつにまとめろ!」
「ひ、ひとつですか!?」
何だろう、何だろう…!
私は面接かってぐらい頭をフル回転させて答えた
私がなろうとした理由…
「アイドルに憧れたからです!!」
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月31日 6時