390話 ページ40
✩
｢外食はお金持ちしかできないってお母さん言ってたよ？｣
｢そうでもないと思うけど…ほら、向こうに座ってるお金持ちもここ初めてでしょ｣
確かに…
それじゃあ、お母さんの言ってたことは間違いだったのかな？
いやでも、お母さんが嘘つくと思えないし…
｢私はこういう店で食べずとも、家にChefがいるのでわざわざ足を運ぶ必要がないのですよ…♪｣
｢うわ、出た金持ち自慢｣
｢良いな〜！私の家は公園に生えたつくしとか拾いに行ったりしてるので、足を運ぶことが多いんですよ♪｣
｢こっちは可哀想すぎる…｣
｢A…｣
｢…？｣
なんで頭撫でるの…
あっ！
私は流れてきたジュースをすぐ手に取った
このりんごジュースが欲しかったんだ〜♪
｢A、お皿も取るんだよ｣
｢あっ、お皿…｣
｢Aさん、Catchしましたよ！｣
｢ナイスですよ朱桜さん！ありがとうございます！｣
お皿の数を数えて値段を計ってるらしい
賢いお店だなぁ〜♪
｢Aちゃん、さっきから鉄火巻きとかっぱ巻きしか食べてるとこ見てないんだどぉ…？｣
｢そうなの？せっかくAちゃんのお祝いに来たんだから、もっと良いものを頼みなよ〜｣
｢そうよォ。例えばこのからあげとか、量も多いだろうしアタシと半分こしましょ…♪｣
｢それあんたがただ食べたいだけでしょ｣
あ、あれ…
Knightsってこんなに仲良かったっけ？
私は鳴上さんにからあげと大トロを頼んでもらった
｢何この美味しい食べ物！私幸せ者すぎる〜♪｣
｢こんな安い店で満足してくれるのね…ふふっ、子供みたいにはしゃいじゃって可愛いんだから♪｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月27日 18時
