悔しそうに ページ31
「サービス残業知らないの?」
「…違法ですよね」
「そんな訳ないでしょ。ちゃんと勉強してきなさい」
前までもらってた賞味期限切れのパンも、買わないと食べられなくなった
そんな…
「前までずるしてただけなのよ?分かってる?」
「…すみません」
「分かれば良いのよ。用がないならもう帰って」
「…はい」
スーパーでもらえなくなると…
パン屋さんの廃棄パンしかこれから食べられなくなる
あそこに売れ残ってるのって、味がないからなぁ
「トイレ掃除もよろしく」
「え?」
「なに、新人なんだからこれぐらいやりなさいよ」
「は、はい。分かりました」
「とろいのよ、まったく」
それから、スーパーのバイトは前より少し大変になった
なかなか帰れないし、お給料も減ったし…
「はぁ!?タダ働きじゃん!」
「でも、夜中までお仕事させてもらえる場所はあそこしかないし…」
「っ…じゃあ、耐えるしかないの?」
「そうなっちゃうね」
私は悔しそうにしてる麗に笑いかけた
大丈夫だから
安心してほしいな
「麗は心配しなくていいよ」
「…」
水道水が飲める国に生まれてよかった→←なんでお店って一人はやな奴いるんやろ
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤月 音 | 作成日時:2019年4月25日 23時