三奇人が集合した ページ38
｢綺麗に三奇人が集合したのう♪｣
｢がんばります〜♪｣
｢ありがと〜奏汰くん〜♪｣
二人できゃっきゃしているとこを、物珍しそうに二人は眺めていた
｢でも、なんできゅうに『らいぶ』をするんですか？｣
｢なんか高校生っぽいから！｣
｢返礼祭という行事に惹かれたそうじゃよ。しかしA、今さらなんじゃけど受験が控えておるんじゃなかったのか？｣
｢受かったよ〜♪｣
しれっと言うものだから、全員驚きを越して固まっていた
母親と喜んでいた時以来、記憶が薄すぎて自分も合格したことを忘れてしまっていた…
｢おめでとうA！よく頑張ったのう〜♪今日はパーティじゃ！｣
｢え！一緒にご飯！？たべる〜！！｣
｢会話が噛み合ってるのか噛み合ってないのか分かりませんね…｣
｢ふふ、『ごうかく』おめでとうございます♪｣
｢ありがと〜♪｣
しれっと受かっているとこ、流石お嬢様といったところだ
うんうん、誇らしい…♪
ライブをすることを完全に忘れて、お嬢様たちはその後ご飯に行くことにしていた
｢まさかこの組み合わせで食事をするとはのう…♪｣
｢Aとはもう『おともだち』なので、あんしんしてくださいね。れい♪｣
｢ん？うむ、そうか…♪｣
｢…私、頭が痛くなってきました｣
事情を察した日々樹くんだけ、頭を抱えていた
それはそうなる
｢でも、すきなのはかわりませんよ。Aには『おもたい』ですか？｣
｢ん〜ん！嬉しい！それに、もう逃げないって約束したもん♪｣
｢Aはやさしいですね♪｣
｢…？ん？どういうことじゃ？｣
｢零はとりあえず黙っていてください…｣
これは彼がとんでもなく気まずいからな
あの男はそのまま鈍感でいてくれ、頼む
しかし、隠すつもりは無いのか…
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作者名：なな | 作成日時：2024年3月23日 17時
