一年生の問題 ページ28
｢いや〜推薦落ちちゃってて…♪｣
｢それで急いで勉強か…Aさんらしいねぇ｣
｢そういう事だからお願いします！｣
｢…うん｣
彼も気づいてるようだな
最近、お嬢様の体つきが少し変わってきている
理由は伏せるが
｢じゃあ、今言った感じで解いてみて｣
｢は〜い！｣
｢…解きながらで良いんだけどさ。胸大きくなった？｣
｢うえぇ！？急にセクハラ！？｣
｢いや…なんか、目についたから｣
あの子、お嬢様にだけいつも直球だよな
お嬢様もそういうとこはあるが、弁える時だってあるんだぞ？
｢ん〜…確かに最近ブラきつい｣
｢人のこと言えないぐらいAさんもデリカシー無いからね？｣
｢あはは！分かってるよ〜♪できました！｣
｢うん、合ってる合ってる。なんだ、出来るじゃん｣
喋りながら解ける程度には、まだ余裕そうだ
…まぁ、一年生の問題だがな
しれっと中学生のも置いてあるし
｢まだ楽しい！何となくここら辺分かってきたよ〜♪…うわっ、これにがて〜…｣
｢嫌がる気持ちも分からなくないけど、コツさえ掴めたらそこまで苦労しないよ。中身は全部同じだからねぇ｣
｢数学の良いとこはそれだけど、悪いとこは一門解けなかったら全問解けないとこだよね…｣
紙に書いてある線は四角形なのに、聞かれてるのはあの三角形なのか
自分も一緒にその問題を遠隔で考えていた
｢こういうのは最後まで解けなくていいから、二問か三問ぐらいまでは解いておけるようにしたいね｣
｢今から完璧目指しても間に合わないしね！｣
｢なに他人事みたいに言ってんの？｣
｢すみませんでした…｣
このやり取りはいつものお嬢様だな…
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作者名：なな | 作成日時：2024年3月23日 17時
