レポート25・強敵現る ページ25
衣更side
｢どうしてこうなった｣
｢Aちゃんの好きなものを探るんだよ！｣
｢愛が重いし一方的すぎる…！｣
｢もぐもぐ…俺なら絶対食べたくないけどな〜？｣
｢スバルは食うな｣
Trickstarの4人で、俺たちは朝からAちゃんを尾行した
さっき大量のお菓子を玄関に置いてきたから、きっと帰りは喜んでくれるはず
｢…！？り、凛月もいるのか！？｣
｢隠れろ…！｣
｢強敵現る！って感じだね♪｣
｢今の状況だと、明らかに敵は僕たちだけどね…｣
周りの人に怪しい顔で見られてる
もう少し場所を選びたかったけど…
時間がなかったんだよ！
｢A、手ぇ繋ぐよ…♪｣
｢え！？｣
｢あっ！サリ〜！二人が手繋いだよ！｣
｢なにあの子？凛月くんの何なの？｣
｢肌真っ白だし、服装もお洒落〜…あの子もアイドル？｣
｢モデルとか？可愛い〜♪｣
あの二人、すっごい見られてるな…
Aちゃんがアイドルに苦手意識を感じてるのって、八割がたあいつのせいなんじゃないか？
｢凛月くん！こ、こういうのは…恋人とするもので…！｣
｢あらあらまぁ、フィアンセのいない下級貴族さまじゃありませんの…♪｣
｢ひっ！？｣
なんだ？
｢そちらの男性は？｣
｢いや…あ、あの、これは…｣
｢どこからどう見ても、俺がフィアンセですよね。お姫さま♪｣
｢…！？｣
｢いつもライブを見に来てくれてありがとうございます…♪｣
Aちゃんは冷や汗をかいてるし
凛月はにっこり愛想笑いを浮かべてる
あの女性とは知り合いなのか？
｢くそっ、なんて言ってるか全然聞こえない…！｣
｢もっと近づこうよ！｣
｢これ以上近づくと流石にバレるだろう｣
｢えぇ〜！気になるのに！｣
ラッキーアイテム
りっちゃん
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2022年3月8日 8時
