決意 ページ41
貴女「私も事情が変わったんです。」
初めて、自分の意思で念動を操った彼は京助を直視し、そして不知火と天霧にも視線を送った。
京助の力に自由を奪われていた原田も、彼の念動により再び立ち上がる。
そして、再度Aは、その形の良い唇を震わせた。
貴女「ごめんなさい、京助さん。
今、ここで、私は長州との契約を破棄します。」
彼は懐に手を入れると、その中に潜ませていた人型の紙を地面に捨てた。
池田屋事件、禁門の変などで彼が使用していたものだ。
人型の心臓部に針を突き刺し、長州側に合図を送っていたものを彼は京助の目の前で捨てた。
京助は何も言わない。
代わりに不知火が溜息をつき、
不知火「仕方ねぇなァ。
なら、お前はここで殺さなくちゃならねぇ。
恨むなよ。」
雪村「あの！！」
不知火の銃を持つ手が上がる直後、千鶴の決意に満ちた声が響いた。
一斉に視線を向けると、千鶴はやや不安げな表情になる。
千鶴「私が行けば、皆さんを助けてくれるんですよね？」
だが、強く意志のある凛とした声で言い放った。
不知火「あぁ、助けてやるよ。」
ニッと怪しく笑んだ不知火はソッと銃を降ろした。
それを確認した千鶴は小さく震えながら、一歩彼等に近づいた。
貴女「千鶴ちゃん。」
Aは己の横を通り過ぎようとした千鶴の肩を掴み、
貴女「あの人達は新選組を助ける気なんてないはずだよ。
それに、それ以上は京助さんの力の範囲だ。」
と、耳打ちした。
そして、少々強引に千鶴を背後に下げると、横目で原田や永倉、そして藤堂を見た。
貴女「君達は、女の子を見捨てて自分だけ生き永らえるの？」
揶揄を含めたその口調に原田と永倉はニヤリと微笑んだ。
原田「そうだな、コイツを渡して生き永らえるぐらいならお前らを道連れに果ててやる！」
永倉「おい平助、何突っ立ってやがる！
左之だけに恰好つけさせる気か！」
ハッとした藤堂は暫し迷った様な表情を見せたが、以前の様に声を上げて笑った。
藤堂「ハハッ、仕方ねぇなぁー
左之さんと新八っつあんだけじゃ不安だからな。
あ、今回はAもいるのか。」
原田「そんだけ、減らず口が利けりゃ大丈夫そうだな。」
永倉「そんじゃ行くぞ！」
それぞれ得物を構え、三人は不敵に口元を吊り上げた。
それを見た千鶴は安心した様に胸を撫で下ろす。
貴女「千鶴ちゃん、下がってってね。」
同じ様に脇差を構えた彼はスッと瞳を閉じ、そして京助に妨害されている千里眼を全開に開いた。
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岬鬼(プロフ) - 白夜さん» 白夜さん＞なんだか、私のところで言う「エライ」に似てますね〜＾＾ 私のところも「エライすごい」で「とてもすごい」って意味になるんですよ〜 １ｍも積もる雪なんてお目にかかった事がないですよ！ それだけ積もると、ちょっと怖いですね (2015年3月3日 19時) (
レス) id: 6217ec00b2 (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - 姫百合さん» 姫百合さん＞なかなか心の内を話さない主人公なので、ここまでくるのもなかなか大変でした（笑） 試練も二人で乗り越えてくれると信じてます！← なんにしろ、ここから最終章までが踏ん張りどころですね〜＾＾ (2015年3月3日 19時) (レス) id: 6217ec00b2 (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 岬鬼さん» 「なまら」は確か[とても]という感じの意味だったと思うので「なまらスゴい」(とてもスゴい)という感じに… 私も行っててみたいものですw それくらいは積もるんじゃないですかね 私の家の庭は雪が積もっても放置しているのでいっつもスゴいことになっているんです;; (2015年3月3日 1時) (レス) id: dcc2cda9a3 (このIDを非表示/違反報告)
姫百合 - 何だかほんまにどんどん甘くなってきましたね〜＾＾試練があっても、二人なら乗り越えられるはずですよ♪← (2015年2月23日 12時) (レス) id: baac39ec53 (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - 白夜さん» 白夜さん＞いえいえ、テストお疲れ様です＾＾ 「なまら」は聞いたことありますよ！使い方は分かりませんが汗 そうなんですか！でも、一度は雪まつり行ってみたいです＾＾ 積雪１メートルは軽く超えるイメージがあるんですが、本当にそんなに積もるんですか？ (2015年2月21日 21時) (レス) id: 6217ec00b2 (このIDを非表示/違反報告)
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