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救いの両手40 ページ17

折角だから探偵社に寄って行かないかと与謝野さんに誘って貰ったのを何とかお断りして。


私は一人買物を楽しんでいた。


「おい」

公園を通り掛った時、猫に煮干をあげようとして無視される福沢諭吉さんなんて私は見ていない。

「おい、」


「最低!」と女性に平手を喰らう太宰治さんなんて私は見ていない。


「聞け」


そう、私は半透明の人間らしきものなんて視えていない。

目なんか合っていない。


断じて視えてなんか


「視えているのに無視をするな」

『はぁ……』


思わず出た溜息、私は悪くない、はず。


「お前は誰だ?」

いや貴方こそ誰ですか。

何で半透明なんですか。

「俺は織田作之助だ」

そうですか。織田作之助さんですか………

『は?織田作之助?……さん?』

「そうだ」

織田作之助って、天衣無縫とかの作者?

確か、生前太宰治と坂口安吾と仲が良かったとか、なんとか。

「ああ、よく三人で酒を飲んだな」

『はあ……この世界でも仲良かったのか。と云う事は坂口安吾も居るのか…?』


って、何ナチュラルに人の心読んでるんですか。


「お前は誰だ」

『ああ、えー…と、栫Aです』

「A、太宰を知っているか」

知ってますけど。いきなり名前呼びですか。

「そうか」

はあ。なんなんだ。

『あの、貴方は何者ですか?』

「俺は織田作之助、元ポートマフィア最下級構成員だった。四年前、故あって死んだ」

『……じゃあ貴方は幽霊って事ですか?』

「そうなる。……驚かないのか」

いや別に、普通に話せてるし。この世界は何でもありだし。

『何故貴方は私に声を掛けたんですか』

「それは」


そこで私は背後の気配に気が付いた。


「やあ、Aさんじゃないか!どうしたんだい?こんな所で」

『太宰、さん』

ん?と笑顔で首を傾げる太宰治に、私は謎の威圧を感じた。

ああそっか。この人も、元ポートマフィア最年少幹部様、だったっけ。

「太宰か。」

「誰かと話している様に見えたのだけど………、私の気の所為?」

太宰さんに織田作之助は視えていないらしい。

『気の所為ですよ。』

「そう?」



「じゃあ…………………織田作之助、って聞こえたのだけど、それも気の所為?」

『!』

「君は何を知っているのかな?」



「Aさん、君は何者なんだい?」


不味い事になってしまった。


____
ベタな展開キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

突然ですが→←救いの両手39



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- 更新読みましたー女子キャラの会話に和みましたー次の更新も楽しみにしてますー (2016年12月11日 0時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
キジトラ(プロフ) - 藍さん» 毎度見ていただいて、ありがとうございます(o^−^o)頑張りますね*\(^o^)/* (2016年12月10日 20時) (レス) id: 7a1a6ed2e9 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新読みましたー銀ちゃんマジ可愛いですー本当待ってましたー中也さんの出番はまだですかー?まぁいつでも良いのでー更新頑張ってくださいー待ってますー (2016年12月9日 18時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
- 更新読みましたー女子会可愛いですーでもーミーの個人的にはー銀ちゃんが好きですー中也さんの活躍楽しみにしてますー更新頑張ってくださいー (2016年12月2日 3時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
翟虎猫(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます(*^^*)もっとかっこよく書けたら良かったんですけどね………(´ヮ`;)更新頑張ります! (2016年11月20日 21時) (レス) id: 7a1a6ed2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルフ | 作者ホームページ:アルフ  
作成日時:2016年10月24日 2時

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