意地悪が84こ ページ37
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少しずつ、落としていけばいい。
「だから今日から何度だって諦めずにAに告白するよ」
『ッ?!』
「想いを伝えるのは、自由だろう?別にAに迷惑をかけてはいないし」
『……そ、そうかも、しれないけど……』
「好きだよA」
『っ!!だ、だからぁ!』
「可愛いね、Aは」
『ちょ、ちょっと……!』
「何?思ったことを正直に言っただけなんだけど?」
『〜〜ッ!!!』
身が持たない……なんて小さく呟いたAにくすりと笑う。
これからは僕が可愛いと褒めるたび、Aは真に受けて照れる事だろう。
やっとAに僕の想いがちゃんと伝わった。
それだけでも、今日の成果は大分大きなものだ。
「もう、私も近くにいるんですけどね!2人で勝手にイチャイチャしないで下さいよ!何か私だけ疎外感感じちゃうじゃないですか〜!」
『え、あ、ごめっ……てイチャイチャはしてないっ!』
「じゃあこれからは2人っきりの時にイチャイチャしようか、A?」
『し、しないっ!さっきも言ったけど付き合ってる訳じゃないんだから、イチャイチャとか……!』
「ならラブラブしようか」
『それ言い方変えただけじゃんっ!』
「分かった、イチャラブしよう」
『し、しないって言ってるでしょ!』
未だ僕は壁に手をついてAの上に覆い被さったまま。
Aは必死に僕の肩を押して退かそうとしているけど、A程度の力では男の僕に敵うはずもなく。
少々Aのその姿を眺めてから、僕から退いてあげた。
スカートが捲れている。
「へぇ、水色か。白じゃ無いんだね」
『へ?!』
「ん?」
『あっ、へ、変態!見ないでよっ!』
「……そろそろ体育館に戻ろうか、帰る支度をしないとね」
スカートを抑えて僕を睨んでいるAには気付かないフリで僕も立ち上がる。
監督に頼まれた事はやったし、もうここに居る必要も無い。
資料室の扉に手をかけた。
すると、後ろから控えめに服を引っ張られる。
『ま、待って……っ!』
「何?」
『……そ、その、付き合う……とかは無理だけど……で、でも!あの、と、友達、ぐらいには……なってあげても……良いよっ……』
「ふふっ、じゃあ友達同士、これからも宜しくね」
他人から友達。
この昇格は、大きい一歩だ。
今日はかなりAとの距離を縮められた。
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革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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葵(プロフ) - 関節じゃなくて間接なのでは? (2020年3月17日 21時) (レス) id: 349b72f88b (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - カコさん» 赤司様ぁぁぁぁぁ!!!夢主の彼氏になったら夢主をたくさん虐めてくださぁぁぁい!!!大好きでぇぇぇす!!笑 (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - 朱香さん» もうここからは最後まで駆け抜けれますよ笑 エレベーター上ってます笑 早く彼氏彼女になるんだ赤司様と夢主!笑 (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - *杏花*さん» 無限にあっても足りないくらいですよね笑 ちょっと好きになりつつある夢主を完全に落とすまであと少しですね!赤司様頑張れ!私も最後まで頑張ります!笑 (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - 真理亜さん» そんな事言ったらすぐ赤司様に襲われちゃいますよ笑 赤司様はドSですからね、耐えれますかね……?ぐへへ(^p^三^p^) (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神崎セルザ@復帰しました | 作成日時:2017年12月24日 12時