【赤司征十郎】私はたらしドS赤司君が嫌いです。2【黒子のバスケ】

意地悪が85こ ページ38

.


夢主side


赤司君に告白されてから数日。
私は別に赤司君に気があるとかでは無いので、告白の事は忘れよう！とか思っていたんだけど……。



部活中にちらっと赤司君の方を見れば、大体いつも目が合う。
私が赤司君の方を見ていなくても、視線を感じるしそれはクラスでも同じ。
斜め後ろから感じる視線。



『……っ！赤司君！』

「ん？」

『な、何でそんなに私の事見てくるの？！あんま見ないでよ！』

「……それは難しい話だね」

『なんでよっ』

「だって、好きな子の姿は自然と目で追ってしまうものだろう？僕がAの事を好きな限りはその頼み事は聞けないな、あぁでもそうなってしまうと、僕はこの先ずっとAの事を見てしまうね、どうしようか？」

『〜ッ！……赤司君って、天然たらしの素質あるんじゃない……、良くそんな事笑顔で言えるね……』

「うん？Aが照れると思ったからわざとだけど？」

『……べ、別に照れては無いし……』



赤司君には何を言っても私が何も言えなくなる返しをしてきて、到底口では敵わない。
……まぁ、その他の事も大抵の事は赤司君には敵わないんだけど……。



言ったそばから私の事をまた見つめてくる赤司君に、私の方が居たたまれなくなってすぐに目線を逸らした。



「あ、A」

『今度は何？！』

「Aが作ったお弁当が食べたい、明日作ってきてよ、僕の分」

『は、あ、明日？！急すぎるから無理！それに知ってるよね？私のお弁当は自分で作ってるんじゃないよ？お兄ちゃんが作ってて、私は料理が壊滅的だから……』

「知ってるよ？けど好きな子の手料理、一度は食べてみたいんだよね。下手でも良いよ」

『だ、だからっ』

「明日は僕は自分のお弁当を持って来ないから。ちなみに財布も持って来ないから学食にも行けない。Aが作って来なかったら僕は明日何も食べれないからね」

『……と、とか言ってどうせ財布ぐらいは持って来るでしょ……』

「持って来ない、僕は嘘は言わない」



けれど告白した後でも、赤司君は変わらず私の意見を聞いてくれない事が多い。
料理下手糞なの知ってる癖に。
まさか下手糞な私のお弁当を見て、笑うつもりじゃ……。



でも目が本気だった。
実際赤司君が冗談や嘘を言う事なんてほとんど無いし……。
あの性格なら明日は本当に……。



あーもう！冷凍食品でも食べてれば良いんだ赤司君なんて！




.

意地悪が86こ→←意地悪が84こ

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す