【赤司征十郎】私はたらしドS赤司君が嫌いです。2【黒子のバスケ】

意地悪が76こ ページ29

.


しかし、更に数日経っても赤司君は変わらず私には話しかけてこないし、アリスちゃんは赤司君にべったり。
私は未だにもやもやしたまま。



赤司君は無事アリスちゃんと付き合えたんだろうか。
直接本人に聞いた訳では無いけど、私の中ではもう赤司君の好きな人=アリスちゃんという式が成り立っていた。



だって、あんなに仲良さそうだし。
アリスちゃんが来てからというものの、赤司君は本当に私には滅多に絡まなくなったし。
つまりはそういう事だって……。



「Aせーんぱい！」

『わっ……！な、何？どうしたの？』

「A先輩と赤司先輩って仲悪いんですか？」

『え？！えっと……何で？』

「だってあまり二人が会話している所とか見かけないですし。A先輩が他の先輩と話している所は結構見かけますけど」

『……いや、別にそんなんじゃ……』



アリスちゃんとの仲を邪魔しちゃったら悪いから、アリスちゃんと赤司君が良く一緒に居るから話しかけづらい、とは素直に言えず。
咄嗟に愛想笑いで誤魔化す。



それに仲悪いっていうのは、正直当たっていると思う。
少なくとも私は赤司君と仲が良いとは思っていない。
多分あっちもそう思ってる。



『……ね、ねぇアリスちゃんは、ドSは好き？』

「？うーん、相手によります」

『じゃあ、その相手が赤司君だったら？』

「……赤司先輩ですか？確かにイケメンですし、ドSも似合いますよね！赤司先輩だったら良いかな〜」

『わ、私も二人はお似合いだと思うよ！あ、でも赤司君女好きだから……そ、そこだけ目を瞑ってくれれば！』



自然に話題をアリスちゃんと赤司君の話へ変えて、今の会話からするにきっとまだ赤司君とアリスちゃんは付き合っていない。
赤司君のあの性格の事だからすぐに告白して、手まで出すかな……とは思ってたけど意外と奥手みたいだ。



だから私は2人を応援する。
2人がくっつけば、このもやもやも取れるかもしれない。
後は赤司君に借りを作れるから。



「……じゃあ本当に赤司先輩はアリスが取っちゃいますよ？」

『へ？』

「そしたらA先輩には一生彼氏は出来なさそうですけどね〜」

『……え、と、関係無くない……？』

「……どうでしょうか」



しかしアリスちゃんはやけに曖昧な返事をする。
何でそんな風に言うのか、私には全く分からなかった。




.

意地悪が77こ→←意地悪が75こ

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す