【赤司征十郎】私はたらしドS赤司君が嫌いです。2【黒子のバスケ】

意地悪が65こ ページ18

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翌日、赤司君に聞くと「別に些細な事だよ」と頑なに教えてはくれない。
そして結局私は赤司君の誘いを受ける羽目になってしまった。



要は脅されたという事。
赤点じゃなくても、仕事の量を3倍に増やすと言われて、目が本気だったから私は頷くしかなかった。
ちなみに浴衣も着てこなかったら仕事の量が増えると言ってた。
もはや新手の虐めだ。



そこまでして何で私と一緒に夏祭りに行きたいのか。
二人きりは嫌だったからさつきも誘ってみたけど、テツ君と行くの〜！なんて言って断られてしまったし。



どんな浴衣が自分に合うのかなんてまるで検討も付かないから、お兄ちゃんに用意しといてと頼んでおくことにした。



『青峰君ちゃんと勉強した？』

「さつきがうるせーから少しはしたけどよ、てかお前の方こそ赤点ギリギリだろ」

『いや前回は赤点だったよ？』

「……ま、分かんねーよな。バスケ出来るから見逃せよって話だよな」

『だよね〜』

「おいそこの二人。無駄口を叩いている暇があったら勉強しろ」

『……はぁ、面倒くさ』

「何か言った？」

『別に……』



今日も今日とて勉強会。
赤司君がスパルタすぎるから黄瀬君が鬼ッス！なんて言って泣いちゃってる。
手加減を知らなすぎなんだよね、少しくらいはお喋りとか休憩時間を入れてくれても良いのにさ。



紫原君が食べているお菓子を少し貰ったら赤司君に怒られた。
紫原君はテストの点が良いから、次も良い点を取ることを約束に許してるんだって。
何か意外。



「Aちん浴衣はね〜、ピンクが良いと思うよ〜、柄は水玉かな〜」

『……っえ？！な、何、何で紫原君がその事を知ってるの？！』

「赤ちんそういうの好きだから、Aちんなら子供っぽいし似合うと思うよ〜」

『……さり気なく悪口を……』



赤司君がペン回しで遊んでいた青峰君を説教している間、小さな声で紫原君が話しかけてくる。
その横ではさつきが頷く。



何で赤司君の好みの浴衣を紫原君が知っているんだろう、という疑問は置いといて。



「髪型はお団子にすると良いよねっ、うなじを見せるって事が大事なんだよ？」

『……さつきまで……』



皆して面白がってるのか。
でも赤司君がケアレスミスしたら行かなくて済むし。
ケアレスミスしますように。
あり得ない神頼みを心の中でして、私はまず自分の事からと勉強に集中する事にした。




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