【赤司征十郎】学校を駆け回れ！2【黒子のバスケ】

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しかし私は、ある重大な事実に気付く。
目の前に居るゾンビさんはざっと20体以上。
こっちは２人、銃も２つ。
銃は連続で10発しか打てない。
リロード時間に10分も要する。



『……無理……だ……黄瀬君……これ……絶対に……勝てない、』

「何でッスか？！やる前から諦めてたら」

『ゾンビさんの数！奇跡的に私達が20発当てれたとしても、後が壁じゃ逃げ場がない！リロードに10分！その間こんな狭い廊下でどうやって逃げるの？！』

「……あ……」



やっと気付いたらしい。
でも、気付くのが遅かった。
ギリギリ斜め前に階段があるけど、階段に行くにはゾンビさんの中に突入して走らなきゃならない。



こっちは生身の人間。
相手は転送させることは出来ても死ぬことは無いチートゾンビさん。
そんなの……



「やるしかないっスよ！出来るだけ数減らして突入するッス！」

『でも銃スキル無い！』

「もう無理ッス！考える時間は終わり、とりあえず打つ！集中するッス！」



ダンダンダンダンダン！



転送しました。



転送しました。



1体、２体と時間を置いて消えていくゾンビさん。
でも、駄目だ、私の銃弾が当たる確率は20%。
10発打って2発当たる程度。
黄瀬君も銃スキルはまちまちみたいだ。
10発打って5発当たるか当たらないか。



消えたゾンビさんは、計6体。
残り20体。
10分逃げ切れても、またリロード時間が必要になる。
いや、その前にそもそも20体も居るゾンビさんの中を走り抜ける事なんてほぼほぼ不可能に近いんじゃ……



『見たいドラマがあったのに……』

「あ、諦めちゃ駄目ッス！」

『だって……』



もう銃を構えてもカチカチとした音しか鳴らない。



リロード中です、お待ち下さい。



この機械音に初めてムカついた。
何がリロード中だよ、転送するとか高度な事は出来る癖してリロードに10分もかかる？
この銃作った奴舐めてんのか。
心の中で悪態をつくもそんなの負け犬の遠吠えだ。



黄瀬君が私を庇うように前に立ってくれてるけど、私のためにそんな事しなくて良いよ。
むしろ私が黄瀬君を庇うべきで……
どうせここで終わるんだからさ



『……助けて……赤司君……』



目の前に迫るゾンビさん達。
呟いた助けは……何故か赤司君を呼んでいた。
何処に居るのか分からないのに、都合良く来てくれる訳無いのに、何で



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