【赤司征十郎】学校を駆け回れ！2【黒子のバスケ】

83.絶体絶命です。 ページ38

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Aside


やばいやばいやばい！
想像以上にたくさんゾンビさんが集まって来てしまった！！
なのにくまさんは全然来ない、どうすれば良いの？！



『どうしよう黄瀬君！！くまさん来ないよ！宮地さんに怒られるよ！』

「と、とりあえず青峰っち達が居る場所まで走るッスよ！」

『え、少しは処理しなくて良いの？！』

「いや、つーか、そんな余裕無いッス！走ってたら照準もさだまらないし無理ッスよ！」



走ることに集中するッス！と全力疾走中の私と黄瀬君。
追いかけているゾンビさんの足は何故か早い。
特殊な化け物程では無いけど結構俊敏に動いている。
いつパワーアップしたし？！



そんな情報聞いてないよ！
只今絶賛地獄の鬼ごっこ開催中みたいになってる。
青峰君と宮地さんと森山さんが居る場所までは後少し。
前方に見えた角を曲がれば……



『え、嘘……あ、れ……？』

「居ない……？！青峰っち！宮地さん！森山先輩！近くに居るなら返事下さいッス！ゾンビがたくさん居て」



黄瀬君が叫ぶが、何処からも返事は来ない。
仕掛けた紐はそのままで、廊下は無人。
他の化け物も居ないようで、薄暗い校舎のみが目の前に。



後ろを振り返れば、大量のゾンビさん。
私達が叫んでいたから寄ってくるのも当たり前なんだけど、それは私と黄瀬君の他に３人後で合流すると知っていたからやった事。
なのにその居るはずだった３人は、誰1人として居なかった。



「何かあったんスかね？！作戦はどうなったんスか？！」

『分かんない！でもこっちだって何かあったっていうかこのままじゃ体力がっ』

「……引っかかるか分からないッスけど、仕掛けたあの紐にゾンビが全員引っかかってくれれば、」



私達は紐を飛び越えて向こう側に走る。
すぐに後ろを向くと……普通にゾンビさん達は私達を追ってきていた。



「ですよね！」

『黄瀬君！私もう……！体力……が、』

「覚悟を決めるッスよ！このままじり貧なら、こっちの体力が尽きる前に転送させるッス！」

『迎え打つの？！』

「背中側は壁に預けて2人で目の前に来るゾンビを片っ端からやれば良いだけッス！俺は廊下右側に来るゾンビを、Aっちは左側に来るゾンビをお願いするッス！」

『わ、分かった！！』



落ち着く暇もなく、すぐに銃を構える。
照準は左側に向けて、
あーでも！息が上がってるから全然集中出来ない！隣を見ると黄瀬君も私と同じみたいで、銃が上下に揺れていた。




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