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13話 ページ14

時が止まったような感覚がして


目の前に映る景色全てが夢のようにみえる


「…何を、言っている、」



なんでそんな驚いた顔してるの、?

気がついてなかったの?

気がついていないくせに私にあんなことしてきたことが許せなくて、私は少し悔しくなった


「…もう、深く関わるのもやめるから、」


真ちゃんの目から視線を逸らして

「…明日からは先生と生徒として、よろしくね、」と呟きながら段々と下を向いた


「チョコも、今年が最後」


もし仮に先生じゃなかったら、こうなってないのかな


「…、そうか。」


真ちゃんは複雑な感情をその一言で片付けたように見えた




ねえ真ちゃん



どうして、そんな顔するの…?



ゆっくりと顔を上げた私の目に映る真ちゃんは、今までに見たことがないような色っぽい顔だった



大人の男の人なんだなと思い知らされて


「…それだけ、だから。」


私は小さく深呼吸をして理科準備室を出た


正直その時のことは緊張しすぎてあまり覚えていない



チョコと手紙を渡したこと、

好きと伝えられたこと



私の記憶にはそれしか残っていなかった



階段を駆け上がる音でうるさい心臓の音を掻き消しながら、早まる心臓を息切れのせいにした


真ちゃんは止めてくれなかった



正真正銘私たちの最後


楽しかった日々に終わりを告げて、しっかりと私も現実見るよ

真ちゃんありがとう



さよなら、私の初恋

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M - 安定の面白さ。黄瀬じゃないのに、、、今まで緑間普通だと思ってたのに、、、今日、りんさんが書いてくれる緑間に惚れましたw更新頑張ってください! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 5e52fa6283 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 10時

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