14話 ページ15
緑間side
小さい頃から妹のように眺めてきたA
もちろん、俺の妹ではないしましてや高尾の妹でもない
そんな彼女が高校生になって妙に色っぽくなって行ったことには気付いていた
俺は恋愛経験が豊富な方ではない
好きな人なんてできない。自分が一番だから
それが俺の恋愛論だったのだよ
Aに抱く感情は、母性のような、愛情のような
温かい感情ばかり
好きだなんて考えたこともなかった
彼女は今、何を口にした?
俺を、好き、といったのか
いつから?…ずっと、っていつからなのだよ
もともと高尾とルームシェアが終わった以上、彼女を俺の家に呼ぶ必要はなかった
さらに生徒からの目撃情報なんかもあって、俺は割と彼女を守るために距離を置くべきだと忠告も受けていた
…それでも彼女を家に呼んでいた理由はなぜなのだろう
お昼の時間がとても短く感じるほどに考え事をして、長かった1日が終わった
もし仮にこれを家で言われていたら、俺は彼女を家に返すことができただろうか
無理矢理唇を合わせたりして殺されていたかもしれない
学校では絶対にそう言った失態は起こさない自信があったから家に呼ぶのを躊躇した
俺はシャワーを浴びながらAについての色々な思い出であたまを巡らせて
この少し苦しい感情がなんなのかわからないまま、ふかふかのベッドで眠りについた
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M - 安定の面白さ。黄瀬じゃないのに、、、今まで緑間普通だと思ってたのに、、、今日、りんさんが書いてくれる緑間に惚れましたw更新頑張ってください! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 5e52fa6283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 10時