光と影の距離１０

手強いなんてもんじゃねえ ページ24

日「(いや！！)」



そのボールはリングの淵に掠り、落ちた。



大「何っ！？」

観客「外したァ！？」

緑「(違う…！！まさかあのタイミングで触れたのか…！)」



火神の指先をボールが掠っていた。



高「(なんて脚力だ…！！)それよりボール生きてる(ライブ)！！走れぇ！！」



緑間がシュートを撃つのが早すぎたため、秀徳メンバーも真凛メンバーもゴール下にはいないと思われた。
が、落ちたボールを取ったのは雪乃だった。



宮「な！？」

高「何ィ！？(マジかよ、フェイクの直後にもうは知ってやがった…火神が触るのを信じて…！！)」


雪乃はそのまま振りかぶり、敵陣のゴール目掛けてボールを放った。
それは一気にゴール下まで飛んでいく。
ボールは伊月に渡った。



伊「よし！！」



伊月はゴールを決める。



観「おおお、決まった！！つうか今パス誰だァ！！」

観「なんつー電光石火だ！！」

リ「(フェイクをまぜてきた…！！まずいわね、いよいよ火神君の分が悪いわ…！！)鉄平！！」



リコは木吉に呼びかけ、何かを伝える。





観客が沸く。
緑間にボールが渡り、再びシュート体制に入る緑間。



観「まただ…緑間！！」

火「(どっちだ…！？フェイクかシューとか…クソ！！)」



迷いが生じてしまい、火神は跳ぶことができないでいた。



火「(考えているヒマはねぇ…どっちにしろオレに青峰ほどの瞬発力はねーんだ。離陸を見てからじゃ間に合わねぇ。跳べ！！)」



火神が飛んだと見るや否や、緑間はドリブルで抜き去る。



観「やはり！フェイク！！」

火「ぐっっ(ならもう一度跳ぶまでだ！！)」




コートに足をつけ、緑間を追おうとした火神だったがうまく足に力が入らない。



伊「(…まずい！！ただでさえ負荷のデカい超跳躍(スーパージャンプ)だ。やはり連続はムチャか！)」



緑間はシュート体制に入る。



降・福・河「「「うわあああ」」」

木吉「そうはさせん！！」



木吉が緑間のシュートブロックに跳ぶ。



秀「何ィーーー！？木吉」

小金「よっしゃあ」

土「止めたあ」





『手強いってもんじゃねえ』

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