React of the Queen. IV【あんスタ】

19 - 2 ヴァーミリオン ページ3

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ぱっと上げられたのは、最初に見たlionのような目だった。





「おれはおまえに何の情報も与えない

おまえはさっき″盗み聞き″した情報だけでおれに付き従うのか？
…冗談かも知れない情報を信じて？」





真面目な瞳は、常に私を見定めて動かない。





「ええ、そう言っているんです」





今度は声に出して笑って見せて、レオは大袈裟に手を広げてこう告げた。





「…何が欲しい？


何が目的でそこまでするんだ？」





″物で釣られた″？

なわけないでしょう、この阿呆が。





「お姉さま、……いえ、我が女王の為に


私は女王を愛し、忠誠を誓っている
…行動する意味など、それで十分でしょう



……それが何か。」





はっきりとそう言い放ってやると、レオはじっと、目をしばらく見つめてから、



少しして、また今度は小さく声を上げて笑った。

それは、本心からの笑いのように見えた。





「…っはは、…やっぱおまえ、飽きないよ


サイコーだ、ほんっとーに面白い奴
…セナ達が大事に育ててきた、大切な末っ子」





そう言って笑ったレオは、そのままの優しい顔で立てた親指を自身の首元に、突っ立てた。






「なら、おれはおまえを存分に使ってやる



そんでおまえには王を裁く権利をやろう
…絶対君主制の王に、制裁を加える唯一の者

おれが″相応しくない″行動をしたなら、おれを批判し、潰せ
いいな、″朱桜司″」





時に変人で、時に騎士である。

世の誰よりも勇ましい、騎士である。



そして他人に頼り、甘えることを知らない哀れ者である。

無論、この私も。




「ええ、十分です」




Trickstarによる改革での『Knightsの無惨なDDDの敗北』

starmineがきっかけとして起こった、『1人の騎士の声消失』

王が帰還したことによる『KnightkillersのKnights内部粛清』

fineから突如突きつけられた『Knightsの女王略奪宣言』


そして、あらぬ形で知ることとなった、『Knights女王の世界loop』




数えきれないほどの苦悩を、困難を、

共にし、駆け上がり、打ち倒してきた。




「Knightsの王、月永レオ先輩」





私は貴方に、もう騎士として認められているだろうか。





「今日は帰りましょう、一先ずは″普段通りの生活″に


明日から行う任務は必ず成功させます
私から貴方への最大限の『返礼』と称して」







空に瞬く星達と、月の下で

ここに騎士としての、己としての誓いを、愛する者達へ。






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