12 - # Reboot. ページ43
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「理不尽な世の中ですねぇ、現実というのは」
くすくすと、水色の髪は揺れる。
青い瞳が月に照らされ、輝いた。
「そんな中ででも
…貴女は、何を欲して
何をしたいと望んでいるのです？
…貴女の本当の望みは、何なのでしょう」
「それハ、あの”騎士達”に認められることだろウ？
…本当はもう互いに無くてはならないものだと感じているにも関わらズ
ボク達はそういう結論で今、動いてるんでショ」
そう言った夏目に、宗は部屋の隅で首を振った。
「小僧
僕達は一度でも、あの娘の口から聞いたのかね？
…『あの”俗人”どもに認められたい』と」
「なっちゃんのいうことは、まちがっていませんよ
でもそれは”まだ”、ぼくたちの”そうぞう”にすぎないんです
しゅうのいったとおり」
笑った奏汰に同調するように、零も口を開いた。
外の月に照らされ、笑みはいつもより生き生きしているようにも見えた。
「なのに、渉くんは随分大きく動いたのう
我輩久々に驚かされたぞい
自ら”決闘”を申し込むとは、想定外じゃったよ」
「その点だよ
まさか渉、あの天祥院に”本当のこと”を言ったんじゃ無いだろうね」
怪訝な瞳を向けられ、渉は笑って首を振る。
「まさか
そこはまあ、ちょちょいのちょいですよ
私はAの事を愛していますから☆
これぐらいのことはNo problem…☆」
『それに』と渉は零に目配せをしながら言った。
「零の弟さんが”この仕組み”に気付き始めたようですし
…恐らく、”皇帝さん”も時間の問題でしょう
やはり正解でしたね、彼を”こちら側”に引き入れるのは」
「そうじゃろう？やればできる子なんじゃよ
それに、一層想いが強い筈じゃからのう
…Aに対しても、Knightsに対しても」
1つの月を、同じ空を見上げて。
「…いよいよじゃのう、秋は
我輩は緊急事態に備えておくとしよう」
「はじめはわたるにまかせます
”かんしょう”しすぎても、よくないですしね」
「無論だ
ただし、Aのことは気にかけてあげるべきだよ
あの娘は今、不安定だからね」
「了解
ボクは魔法道具でも作ってるかラ
困ったら言ってネ
渉にいさん、頼んだヨ
ボク達のAヲ」
「…もし間違えてしまったら
また、今度は私達が、繰り返せば良いのです」
渉は窓を開け、いつの間にか手にしていた薔薇を窓の外へ、放り出した。
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Scenario 2『 summer 』→←12 - 6 劇場
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まひる(プロフ) - 雪羅さん» ありがとうございます…！！妄想のままに描いているので賛否両論あると思いますが…(^-^; そういっていただけると嬉しいですー！(*´ω｀)ありがとうございます(*’ｰ’*)ﾉ (2019年10月13日 11時) (
レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 前からこの作品見続けています！繊細で綺麗な表現とか、儚い世界観とか、謎の多いキャラクターとか、すごく作り込まれていてまるでドラマを見ているようでした！これからも頑張ってください！ (2019年10月13日 9時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - ありまさん» ありがとうございます…！そういったコメント頂けると、嬉しいです(*^-^*) (2019年10月9日 22時) (レス) id: f98a768e19 (このIDを非表示/違反報告)
ありま(プロフ) - この作品の雰囲気がとても好きです。 (2019年10月9日 21時) (レス) id: ef20a5c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
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