# Take 74 ページ27
いつものように駆け回る、放課後。
でも目的は、少し異なっていた。
「…あ、！みかくん…！」
「んあ？Aちゃん？
なんか慌てとるみたいやけど…、なんかあったん？」
こて、と頭をかしげたみかくんの手には、可愛らしい人形が握られていた。
人形といえど、宗先輩と一緒にいる " マドモアゼル " とはまた別のモノ。
「あのさ、…嵐、どこにいるか知らないっ…？」
「なるちゃん…？
なるちゃんなぁ…
Knightsのレッスンとちゃうん…？」
「今日はKnightsのレッスン休みの日だから…」
「んー…、じゃあ部活やない？
そういや、あどちゃんと一緒にいるの見たで〜？」
「ありがと…！」
それを聞いてすぐに走り出す。
きょと、としたみかくんは戸惑ったようにしていたので、今度会った時に謝っておこう。
「アドニスくん…！」
「、！どうしたA
何か急ぎの用か？」
陸上部のユニフォームの彼は、走った後のようで汗をタオルで拭いていた。
「ご、ごめんね部活中に…！
嵐、部活に来てる…？」
「鳴上か？
鳴上なら、」
アドニスくんは辺りを見渡して、グラウンドの向こうを指差した。
「…あれだな
今走ってる最中だ」
「…あ、…あの向こうの短距離の、？」
「ああ
直に終わるだろうから、待ってるといい
俺が練習に戻るついでに伝えてくる」
「、！もう戻るの、？」
「軽く走っただけだからな
さっきまでのはアップにすぎない」
ボトルを手にした彼は、一直線に遠くのフィールドへ歩いていく。
少しして反対側についてから、彼は向こうの嵐に話しかけた。
しっかりと私のことについて伝えられたようで、私の方を向いて慌てたような仕草を見せた。
そしてすぐ、またアドニスくんと話したかと思うと
素早くタオルとボトルを手にして、嵐はこっちに駆けてきた。
「A！
…どうしたの？今日はKnightsのレッスンもOFFの日だったと思うんだけれど…」
戸惑う嵐の頬には、汗が伝っていた。
珍しい嵐の陸上部ユニフォーム姿。
「ご、…ごめん、部活の時に突然、
Knightsの用じゃ、ないんだけど、」
私を見て、嵐は雰囲気を察したのか、私の言葉を止めた。
「話なら、違う場所でしましょ？」
「…え、でも嵐、部活」
「大丈夫よ、少し抜けるくらい」
そう笑って、行き着いた先は。
『決意の先の教室で』
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まひる(プロフ) - L:eta-starさん» ありがとうございます…！最近更新が遅めなのですが…それでも楽しんでいただけているようで何よりです！これからも精進します…！σ(*´｀*) (2018年3月17日 9時) (
レス) id: 203be79402 (このIDを非表示/違反報告)
L:eta-star - はじめまして、とても素敵です！お兄ちゃんしてるレオかっこいいです。瀬名もかっこよくて,,,,応援してます！ (2018年3月16日 23時) (レス) id: e6de48871a (このIDを非表示/違反報告)
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