鬼の姿 ページ47
焼け跡
風間さんの熱い眼差しに困惑。
手をにぎられていて考えもまとまらないし。
A「とにかく私のことは捨て置いて下さい。」
風間「A姫。そのようなことは出来るはずがない。」
A「私は数多の血で汚れています。」
風間「汚れてなどいない。我が妻になればもう辛い思いはさせぬ。」
妻という言葉に胸がざわつく。
鬼なんて皆同じ。私の力が欲しいだけ。
A「離して。」
手を振り払い、風間さんを見据えた。
風間「美しい。俺ならどんなことからも守れる。」
風間さんの瞳に髪が白く目は銀の私が映る。
A「私は男です。」
風間さんの頬に触れて、記憶をすり替えた。
すぐに離れなけば。
A「親切にして下さりありがとうございました。」
風間さんがあっけに取られているうちに一礼して立ち去った。
神社の林の中で座り込んだ。
鬼の姿から元に戻れない。
南雲「A。何してるの？」
薫。天霧さんには薫には気をつけるようにといわれたけど…。
A「薫、どうしたらいい？」
南雲「まさか！自分でなんとかできないの？」
A「できない。」
南雲「泣いたりしないでよ。」
ため息をつきながら薫が私の顔をのぞきこむ。
A「泣かない。」
これじゃ帰れなくて不安だけど。
ぎゅっと薫が私を抱きしめた。
南雲「変だよね。Aって。」
体から力が抜けていくのが分かる。
元に…戻った。多分。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マヨ(プロフ) - アラヤダ。禁門でしたね！ (2015年10月5日 17時) (
レス) id: 7722a80e03 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 金門の変じゃなくて禁門の変です (2015年7月18日 12時) (レス) id: 52dbae7a10 (このIDを非表示/違反報告)
はいな - めちゃくちゃかっこいーです！けど禁門じゃないんですか？ (2014年9月6日 10時) (レス) id: f13c373c0e (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - ﾑｯﾁｬｸﾁｬヤバイ！(*ゝ｀ω・) (2014年8月5日 22時) (レス) id: a62721ae63 (このIDを非表示/違反報告)
中村紗矢香(プロフ) - 最高〜♪ (2014年6月26日 23時) (レス) id: 008d020942 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マヨ | 作成日時：2014年3月7日 13時
