東と西 ページ30
夜中の京
全力で走っていて人にぶつかった。
まさかこの時間に人が歩いているとは。
A「申し訳ありません。」
慌てて謝って頭を下げた。
波打つ様な青い髪を結い上げた浅黒い肌の変わった格好の男性だ。
銃も持っていて何だか派手な印象。
不知火「別にかまわねーよ。」
原田「すまねぇな。」
追いついた左之さんまで謝ってくれたけれど男性はそのまま歩いて行く。
原田「A、全力で走り過ぎだ。」
A「左之さんが変な冗談言うから。」
原田「冗談じゃねーよ。」
A「尚更悪い！あれは…。左之さん少し待ってて。」
原田「ああ。」
こんな時間に薫がいた。黒い着物だけど。
A「薫。こんな時間に出歩いたら危ない。」
頭巾をかぶっているし、そこそこ強いとはいえ最近は治安が悪い。
南雲「平気。それよりさっきのも鬼だよ。長州の不知火匡。」
A「長州？では南の鬼？」
南雲「西だよ。東か西しかないんだから。俺はもう行かないと。」
薫が走り去る。
原田「あれが噂の？後ろ姿しか見てねぇけど、可愛いらしい感じだな。」
A「でしょ。左之さん、お待たせ。」
原田「ああ。あれで男なんだよな。」
左之さんが私を見つめる。
A「うん。」
左之さん…見て女の子じゃないと分かるんだ。
東と西しかない、か。
不知火さんは私が鬼だと分からなかったのかしら。
原田「A！もはや誘ってるよな。」
思わず考えこんでしまい、左之さんに鼻がぶつかりそうな距離で覗き込まれ目を見開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マヨ(プロフ) - アラヤダ。禁門でしたね！ (2015年10月5日 17時) (
レス) id: 7722a80e03 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 金門の変じゃなくて禁門の変です (2015年7月18日 12時) (レス) id: 52dbae7a10 (このIDを非表示/違反報告)
はいな - めちゃくちゃかっこいーです！けど禁門じゃないんですか？ (2014年9月6日 10時) (レス) id: f13c373c0e (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - ﾑｯﾁｬｸﾁｬヤバイ！(*ゝ｀ω・) (2014年8月5日 22時) (レス) id: a62721ae63 (このIDを非表示/違反報告)
中村紗矢香(プロフ) - 最高〜♪ (2014年6月26日 23時) (レス) id: 008d020942 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マヨ | 作成日時：2014年3月7日 13時
