中編 ページ5
「なんだ、お前ら知り合いか？上官にタメ口とは」
リヴァイがそう言うと、Aが慌てたように間に入った。
「申し訳ありません。ジャンは、昔近所に住んでたんです。休憩中とはいえ職務中に不真面目でしたね」
そう言ったAに、リヴァイは納得した様子で頷く。
「えぇっと…とりあえず、裏庭にでも行きますね」
「は？」
リヴァイは首をかしげる。
「ジャンのお母さんの事も知っていて、2度目の巨人侵攻後どうしていたのか近況を知りたかったので…ここだと兵長のように気分が悪くなる方もいらっしゃるかもしれませんし」
「いや、俺は」
何か言いかけたリヴァイだったが言葉を飲み込んだ。
Aはお辞儀をしてジャンの背中を押して裏庭に向かった。
裏庭のベンチに座ると、Aはジャンの近況を聞く。
本当は訓練兵にジャンがいた事すら驚いていたAだったが、彼と2人で話す機会に恵まれず、今日やっと話せると喜んでいた。
「ジャン、全然話しかけてくれないんだから」
本当はジャンも、ずっと彼女と話がしたかった。
でも訓練兵として暮らすのは思いのほかハードだったし、久しぶりに会ってみたらAは調査兵としての生存率や実績が高く、そんなに気軽に話しかけてもいい存在に思えなくて、どこか避けていた。
(しかもあのリヴァイ兵長とイイ感じとの噂もある)
ジャンがじとっとした顔で見ると、隣のAは困ったように首を傾げた。
「でも驚いた。ジャンは10位以内だったし、憲兵になるかと思ってたんだけど」
「はあ？んなことなんで知ってんだよ？訓練兵の時はほとんど話してねえだろうが」
「いやいや、ジャンと話してなくても他のコとは話すから。エレンと仲が良くなかったとか、憲兵になるって叫んだとか…ミカサの事が好きだとか」
余計な事言いやがったのは誰だ！！とぶん殴りたくなる。
確かにミカサの事は少し好きだった。
正直ひとめぼれだったし、それが理由でエレンに突っかかったこともある。
でもそれもAを見た途端に吹き飛んだ。
小さい頃は近所のお姉さんだったのに、今ではジャンの方がAよりも背が高い。
5歳の歳の差は大きいと思っていたが、同じ舞台に立ってしまえばそうでもないのかもしれない。
ジャンは拳を握りしめた。
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ララ(プロフ) - ゆるさん» コメントありがとうございます^ ^私もエルヴィンが大好きです。色々下書き段階までの作品がいくつかありますので、UPできましたら是非よろしくお願いします♡ (2023年3月19日 10時) (
レス) id: 4ef94921e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - エルヴィン団長、推しているのでめっちゃ嬉しいです！！キュンキュンしすぎちゃいました笑笑 更新楽しみです！ (2023年3月17日 19時) (レス) id: 335fd73c74 (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - pさん» コメントありがとうございます。現在執筆中ですので、また公開できましたらよろしくお願いします^ ^ (2022年6月3日 12時) (レス) id: 4ef94921e2 (このIDを非表示/違反報告)
p(プロフ) - キュンキュンしまくりですっ！更新楽しみにしてますっっ (2022年6月3日 0時) (レス) @page12 id: f1a393f59c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ララ | 作成日時：2022年3月6日 3時
