【カゲプロ】新 黒蛇と蛇姫

episode11 ページ13

A「…クロハっ!!」


小さい頃のわたしが、クロハを呼ぶ。



クロハ「ん？なに？」



A「わたしねっ、大きくなったらクロハと結婚するのよ!!

だから、クロハはわたしがいない間に女つくっちゃダメなんだよ。
独身でいるの!!」



クロハが城をでていくと聞いた後、そう言ったのを覚えている。

ひたすらクロハのことが大好きで、純粋なわたし。



マセてたけど。




クロハ「おう。独身な？


わかった。」



クロハは、わたしに優しい笑顔を向けながら言うと、軽く頬っぺたにキスをしてくれた。




A「…絶対だからねっ!!浮気とみなすからね!!!!」



クロハ「絶対な。」









ひ…





姫…!!





「…おい。姫!!!!」






うっすらと目があく。


クロハの声に起こされ、目をあけると、真ん前にはクロハの端整な顔があった。



クロハ「…さっさと起きろ…。」




どうやら熱のあるクロハを看病していると、そのまま自分も寝てしまったらしい。




A「…大丈夫？クロハ…って


えぇっ!!!!」



クロハの鍛えられたように綺麗な体があらわになっており、顔が熱くなる。


そういえば、さっき、脱がせ…いやぁっ。




クロハの方から目をそらし肩をおすと、すごいはやさでクロハから離れる。




クロハ「…照れてんの？」



A「んなわけないっ!!」






大声でそう叫ぶ。




別になんともないっつの。







クロハなんて…





クロハなんて…





A「独身の癖にっ!!」




そうクロハに言い残すと、部屋を勢いよくでた。

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