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「俺は布団でAと二人で寝たいな」
「!」


心臓が激しく音を立てて高鳴った。
同時にふわりとシャンプーの香りが鼻をくすぐる。
私と同じ匂い…
それが何だか嬉しくて、そのまま彼の胸にぽすっと頭を預けた。

「マークらしい答えで何か安心した…」

背中に腕を回されてギュッと抱き締められると、そのまま二人して布団の上に寝転がる。
彼がおでこ、瞼、耳、頬…と順番にキスをしてくれるから、くすぐったくて身を捩らせてしまう。
甘い痺れが体を流れていくこの感覚がたまらない。


「…今日はご両親がいるから我慢しようと思ったんだが……難しそうだ。Aが嫌なら止めるけど…どうしたい?」


既に熱を帯びた目で問い掛けられた。
それだけで私の心臓はまるで待ってましたと言わんばかりに高鳴っていく。
一階にはお母さん達が居る…分かってはいても、彼と繋がりたい気持ちの方が大きいのもまた事実。

あまり会えないからこそ、強く求めてしまんだ。


「…マークの、好きにしていいよ……」


小さいながらもはっきりと意思を伝えれば、彼も嬉しそうに笑ってくれて。
唇にキスを落とすと、艶かしさを含んだ表情で言ってきた。



「なら…バレなうように声、抑えないとな。どうしても出る時は俺が塞いでやるから」
「んっ…」



両手を絡めて布団の上に縫い付けられると、今度は深いキスが贈られる。
水音と布団の擦れる音が響く度に、より一層気分を昂らせてくれる。

こうなった時のマークは…まさに獲物を捉えた狼のようだ。

でも、恐怖は一切感じない。
欲望と熱を孕んだ、優しい目の狼。
目の前の狼になら…食べられたって平気。



こうして数ヶ月越しに二人で過ごす甘い夜が過ぎていった。

・→←・ ⭐︎イラストあり



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結川(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます! (2021年9月19日 1時) (レス) id: d45f7778dc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます!高評価しました! (2021年9月18日 16時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結川 | 作者ホームページ:https://www.pixiv.net/users/17663132  
作成日時:2021年9月18日 16時

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