【カゲプロ】メカクシ少女【カノ】

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「ぇぇ！！

どうしたんすか！？あの人！」

「ちょっ！倒れちゃいましたよ！」

誰かの声が聞こえる…。

それも複数だなぁ……。









あたしの名前はA。

ずっととある人たちを探している。

ある日から光のない世界でくらしているのだ。

あたしは、お姉ちゃんみたいなヒーローになれたかな？

皆、元気にしてるかな？

目の見えないあたしは今日もただただ音だけを頼りにして歩いてきた。



あたしは…うつ伏せで倒れたのかな？

それとも、空を見上げているのかな？

流石に4日も何も食べなかったのは良くなかったな。


それに、あたしはわからない。
わからない。自分が今、何をしているのか。

複数の足音、

パタパタと言っている。

「大丈夫なの？このおばさん。」

と失礼な男の子の声。とても近い。

「ヒビヤ、初対面の人にそんなこと言ったら…ダメ…だよ…」

と静かで穏やかな男の子の声。

「そーだよ、ヒビヤくん。

コノハさんのいう通りだよ。」

可愛い声の女の子。


あぁ、懐かしいなぁ。

人の声なんて何年振りに聞いただろう。

「セ、セト!

誰か倒れてるよっ！」

またまた女の子って…






え、セト？


「カノ!見てくれ!こいつの顔!」


え？カノ？


「……。キド。」



……キド。

「似てる。似すぎだよ…。」




誰が、あたしが？

誰に？






「ねぇ、思ったんだけど、この人

Aって人じゃないか？」

「わ、私もそう思います！ご主人!」



誰？なんであたしの名前を…？





「とりあえず、家に連れていってやろう。

このままじゃかわいそうだ。

コノハ頼んだ。」

ふわりとした感覚。


「うん。わかった。」

ダメだ。大体予想はついてるけど…話せない。


見えないよ。


なんでこんなに



真っ暗なの……………？




混乱する頭の中で、



あたしは意識を手放した。

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