アメリカ物語75 ページ29
{赤司side}
赤司母『たまには息抜きをしなきゃ・・・。お父様に休息の時間をいただけるようお願いしたの。征十郎、"バスケ"・・・やってみない?』
赤司父『文武両道・・・・・・いや、あらゆる面で秀でていてこそ赤司家の人間だ。分かっているな?征十郎。』
紫原『正直ちょっと・・・というかかなりガッカリかも〜。やっぱこの程度の人の言うこと聞くのは無理かな〜。』
赤司(?)『この世は勝利が全てだ。勝者は全てが肯定され、敗者は全てが否定される。全てに勝つ"僕"は・・・全て正しい。』
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貴方「ふーんふふん〜♫」
赤司「!」
白咲さんの鼻歌が耳を掠めた瞬間、雑音のようによぎっていた過去の声たちが聞こえなくなった。いつの間にか座り込んでいた白咲さんは、足をぶらぶらとさせながら、その爪先を見つめて鼻歌を歌っていた。
それに俺も・・・いつの間にか倒れ込んでいた。横向きの状態でボーッと・・・鼻歌を歌っている白咲さんを見つめる。先輩たちが引退して以来、その姿を目にすることはできなかったため、透き通った白い髪が肩に届くくらい伸びているのが新鮮に映った。
毎日部活で着ていた黒いアンダーシャツ。
でも・・・
みたことないユニホームに不自然さを抱いた。
貴方「ん?・・・・・・おっ!やっとお目覚めか?赤司。」
赤司「・・・」
貴方「・・・・・・・・・赤司?」
赤司「・・・・・・夢じゃ・・・ないですよね・・・?」
貴方「かはっwお前からそんな言葉を聞けるなんてなw」
赤司「・・・」
貴方「・・・夢じゃないさ、ほら。」
赤司「!」
そっと・・・白咲さんが俺の頬に触れる。
久しぶりに感じたそれは、"先輩の温もり"だった。
あの澄んだ黄色い瞳が・・・
俺の事をしっかりと捉えている。
・・・突如冷たくて真っ暗闇だった空間が、温かくて不安をかき消すような真っ白な空間となり、そこに現れた尊敬する先輩の後ろ姿。
縋らずにはいられなかった・・・。
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だお(プロフ) - 明待霧夜さん» 7年・・・!!数字にすると思ってたより長くて驚きました(泣)!長期間更新停止していたのにも関わらずに読んだくださってとても嬉しいです!またちょくちょく更新頑張りますね・・・! (2022年11月9日 22時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
明待霧夜(プロフ) - だおさんお帰りなさい! キセキ物語の終盤から連載を追い始め、かれこれ7年以上白咲ちゃんの物語を追っていることに気づきました…! これからも応援させてください…! (2022年11月8日 6時) (レス) @page23 id: 31d5edc1c2 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます・・・!!戻ってきて初めてのコメントだったので感極まりました( ; ; )読んでくださってありがとうございます! (2022年10月26日 17時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - うぁぁぁ!!かっこよすぎますっ!!好き!!*°♡ (2022年10月26日 14時) (レス) @page21 id: 1bbfe76602 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2022年9月28日 23時