虹村と幼なじみの夢物語【最強の向こうへ】

夢物語12 ページ14

−−−緑間side−−−









ｱﾅｳﾝｽ〈Jabberwockの前代未聞の侮辱から1週間！！そして誕生した高校ドリームチームVORPALSWORDS！リベンジの時が来たああああ！！！〉


「うおおおおお！！！！」


「頼む！！勝ってくれ！！！！」









.









ｺﾞｰﾙﾄﾞ〈…〉


貴〈…〉


ｼﾙﾊﾞｰ〈よお…腰抜け共。オムツはちゃんとはいてきたか？〉









コートのセンターに整列した時、早速シルバーがこちらに挑発をかましてきた。まったく…まるでガキなのだよ。



それでもこいつは、紫原以上のパワー、火神以上の跳躍力、それに青峰以上のアジリティーをかねそろえている。はたから見たら化け物でしかない。



挨拶をした後、ジャンプボールのために紫原が指定位置に移動した。俺たちもまた、ボールを取るために位置につく。俺のマークは…









.









貴〈…！〉


緑間「…」









.









.









景虎『緑間、お前には10番のチビのマークについてもらいたい。』


緑間『！』


景虎『前の試合で、特に目立ったプレーはしていないが注意しておけ。自由に動き回られないよう身長のデカい緑間でミスマッチをつく。』


緑間『……分かりました。』









.









……Jabberwockの試合ビデオを見ていた時は、ノーマークだった10番に景虎さんが真剣な表情になっていた。景虎さんが言っているのだから、注意しておくことにこしたことはない。



いや…



手を抜くなど…あるものか。









___________________









−−−貴方side−−−









緑間「…」


貴(…………静かだな。)









シルバーが挑発したってのに、相手選手は誰も言葉を発さない。昨日の様子からして、すぐにでも挑発に乗ると思ったんだが…



まあ……これも全てナッシュのせいだな。



あんな侮辱の仕方…誰でもキレるに決まっている。案の定、今日の俺らは会場の空気的に完璧な敵(ヒール)になったわけだ。つっても、俺らにとって空気なんてどうでもいい。



ただねじ伏せたいだけ…



このデカい6番を俺につけたのはミスマッチをつくため。そして、他の連中でシルバーとナッシュを止めるって策か。大方、あのおっさんが仕向けたのだろう。



すると…



ボールが上へと上げられた。









ｱﾅｳﾝｽ〈今………試合開始(ティップオフ)！！〉

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