譲れないから【his view】1 ページ14
「好きですAさんっ！！付き合って下さいっ！！」
「えーっと……いやいや、血迷っちゃ駄目でしょ？」
うわっ
なーにその変な
告白されて返す返事なんて普通、イエスかノーの二択でしょうよ。
ってかなんでこの男もこんな場所で告白とか始めちゃうわけ？
普通そういう大事な事を伝える場所はもうちょっと選ぶよね男としてさぁ……
なんで
ってかコイツ等、俺のこと見えてないのか？
そんなことを考えながら顔は愛読書に落としたまま視線だけを動かしてAの方を見た。
酷く狼狽えているAに深く頭を下げて手を差し出している男は、確か最近上忍になったばかりの奴だ。
顔はそこそこ、忍としてもそこそこ
うーん……あんたじゃ、Aは無理だな。
うんうん、これは玉砕でしょーがないと再び本に視線を戻すと思いがけない言葉がAから飛び出した。
「やめといた方が良いよ？私みたいなヤツに貴方は勿体ないと思うよ？」
……は？
馬鹿なの？
告白してる男に対して本気で心配そうに言ってるAに、思わずズルッと肩を下げてしまってから、気付かれないように態勢を整える。
再び様子を見守れば、Aのそんな声に調子に乗った男が勢いよくガバッと顔を上げてAの両手を掴んだ。
「そんなことないです！Aさん！貴女は美人ですし、忍としてもとても尊敬出来る人だ！俺はっ！俺は貴女が頷いてくれるまで……この手を離しませんっ！！」
「うえぇ！？」
戸惑いと驚きのなんとも可愛げのない声を上げるAの事はお構いなしに、男は鼻息を荒くしてズンズンAに顔を近付けていく。
ったく……こんな場所で……目障りだっての。
そう思いながらパシッ！と、わざと強めに本を閉じる音を出した俺に、困惑の表情を浮かべた半泣きのAと、邪魔しないで欲しそうな表情の男が同時に視線を寄越した。
しょーがない……俺が静かに読書を続ける為だ。
別にAの為じゃない……絶対。
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テン(プロフ) - かなさん» かなさんコメントありがとうございます(*^^*)そう言って頂けてとても嬉しいです！亀更新で申し訳ないですが、これからも楽しんで貰えれば幸いです♪ (2022年4月29日 2時) (
レス) id: c0a1965786 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - とても面白いです！応援しています(^^*) (2022年4月16日 5時) (レス) id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - sayyさん» sayyさんコメントありがとうございます。亀更新で申し訳ありません＾＾；とても励みになりました！続きは気長にお待ち頂ければありがたいです(*^^*) (2021年9月27日 21時) (レス) id: 7837fbad55 (このIDを非表示/違反報告)
sayy - カカシが可愛い!応援してます!頑張ってください! (2021年9月23日 21時) (レス) @page37 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - キーさんさん» キーさんコメントありがとうございます。確かに最近ナルト作品少ないですよね(^^;ナルト君達も出していけるように頑張りますね♪応援ありがとうございます(*^^*)とっても嬉しいです。 (2021年2月14日 12時) (レス) id: 3d6ac160d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テン | 作成日時：2021年2月6日 22時
