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渉「友也くぅぅぅぅぅん☆」
友也「うわああああああ！やっぱりお前か変態仮面ーーーーっっ！」
反射的にA先輩の背中に隠れようとしたんだけど！
18cm差だから隠れられない！
終わった…！！
…と、思ったんだけど。
『こら！わたる先輩っ！後輩を虐めちゃ駄目でしょ！めっ、ですよ！』
渉「フフフ、虐めてはいないのですけれどねぇ…まぁ、Aくんがそう言うならばやめておきましょう…☆」
…うそ、だろ？
え…？
あの猪突猛進意味のわからない行動しかいない変態仮面が…大人しく引き下がった…？
それどころか、にこやかに落ち着いてA先輩と話をしてて…
す…すごい…！
A先輩って猛獣使いだったりする…？
なんて1人で考え込んでたら、いつの間にかA先輩が席外してたみたいで。
A先輩！！！！！！なんで！！俺を1人残さないで！
1人で荒ぶってたのに、何故か変態仮面は静かにA先輩が出ていった扉を見つめていた。
だからかな。
ふいに言葉が口をついて出てきた。
友也「そういえば変態仮面」
渉「…何です？」
友也「A先輩、どうして眠れる森の美女の時顔を隠してたんだ？創に言われて気付いた」
そう言った俺の方を、変態仮面がゆっくりと見る。
その目が座っていて、なんだか背筋が伸びた。
…初めて見るその瞳は、どこか黒いものが蠢いている。
渉「…それもそうでしょう。私が彼を"出さないように"したのですから…☆」
友也「…"出さないように"した？」
渉「…友也くん」
くる、とまた俺に背を向けて、暮れゆく空を変態仮面は眺めた。
きらきら砕ける夕陽が綺麗な銀髪に当たる。
渉「…あの子は絶世の美少女ですよ、友也くん。身長が足りないのが勿体ないくらいです。身長さえあればあの劇の姫役は彼だったでしょうからねぇ」
それはそうだ。
正直、"可愛い顔"は変態仮面よりもA先輩の方が当てはまる。
お姫さまにはもってこいだもんな。
渉「…完璧な容姿に、神秘的な雰囲気をした彼を表に出してしまえば、狙われて殺されていたかもしれません。それは…私の望まぬ未来だった」
ゆっくりゆっくり暗くなる空と同じように、変態仮面の顔にも影が増えた。
また、変態仮面が俺を見る。
渉「ただ、それだけですよ…☆」
＿＿＿俺は、何も言えなかった。
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海月(プロフ) - 久々の更新とても嬉しいです！作者様のペースで大丈夫ですのでお身体に気をつけて更新していってくださいね！応援しております！ (12月12日 17時) (
レス) id: 35dd37fd2f (このIDを非表示/違反報告)
Lemon!?(プロフ) - 久々の投稿めちゃくちゃ嬉しいです！応援してます!! (12月12日 0時) (レス) @page35 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - いちごみるくさん» 本当にお待たせしてしまって申し訳ないです…頑張ります！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます！ゆっくりですが、よろしくお願いします！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 久しぶりの更新に大歓喜です！ありがとうございます！魚さんの書く小説本当に全部好きです！続き楽しみにしています！ (9月21日 18時) (レス) @page33 id: de7f25a96e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年12月16日 20時
