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『………………は』
弓弦がこういった時、ものすごくドキッとした。
冷や汗が一気に吹き出して、背中を伝っていく。
人を言い訳に使えるっていうのは、ある種甘えだと思う。
家族みたいな人だから、言い訳にしたり八つ当たりしちゃう…みたいな。
だから、そう思ってる弓弦に"失望した"と言われて、怖かった。
だけど、弓弦がその後続けた言葉は、違う意味を含んでいた。
弓弦「あなたならば、会長さまを変えてくれると思っていたのですけれど」
『…どういう、こと』
弓弦がゆっくりと俺との距離を縮める。
どこか寂しそうに笑いながら。
その笑顔が苦しくて、直視出来なかった。
怒られる、と思った。
『…こ、来ないでよ』
弓弦「…A。あなたはもう軍人でもなんでもないのですよ」
その言葉に、はっと我に返る。
あれはただ発破をかけただけなのですけれど、って困ったみたいに笑う教官に、目線が釘付けになった。
…あれが、発破…？
弓弦「あなたがやりたいと思ったことを妨げる輩など、もう居ません。わたくしがあなたの教官ではないのと同じで、もうあなたは軍人ではないのですよ」
『…弓弦』
弓弦「あなたには、あの軍事施設でのことは忘れて、ただ純粋に…心の赴くままにアイドルとして生きて欲しい。そう、思ったのです」
弓弦が屋上の柵に手をかけて、下に見える講堂を見つめる。
…ちょうど時間的に準決勝かな。
TrickstarとRa*bitsの…
弓弦「だからあの時発破をかけたのですが…ふふ、全く。やんちゃなのかと思えば、しっかり真面目なのだから困りますね」
弓弦がくすくす笑う。
…なんだよ。
俺だって真面目に指示くらい聞くっての。
ふと、弓弦が何かをこっちに投げて寄こした。
慌てて受け取ったそれは＿＿＿
弓弦「早くそれに着替えて行きなさい。皆さんがお待ちでしょう？」
＿＿＿Trickstarの…俺の、衣装。
…ほんと、弓弦には敵わないなぁ…
弓弦が俺に背を向けて、屋上から去っていく。
その背中になんて声をかけたらいいのか迷っているうちに、弓弦が振り返った。
弓弦「次に会う時はステージの上で、ですよ。馬鹿弟子」
『…うん！』
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さや - 了解です！ありがとうございます！ (2021年10月31日 9時) (
レス) id: 0ecd0e312f (このIDを非表示/違反報告)
魚 - さやさん» リクエストの件ですが、そんなにすぐには書けないと思います…大蛇が完結でき次第新作として出せるよう準備中ですので、お待ち頂ければと… (2021年10月31日 8時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
さや - 魚様Ra*bitsの小説は書けないのでしょうかそれと、少しの間更新されていなかったので心配しました〜！ (2021年10月30日 20時) (レス) id: 0ecd0e312f (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - なるほど…茨ですか…同担拒否過激ツンデレ厄介オタクになること間違いありません(真顔) (2021年10月20日 18時) (レス) id: 65b465303e (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 鮭さん» 作者的には、茨が過激派限界オタクしてたらめちゃくちゃおもしろいな〜…と思いますね（真顔） (2021年10月20日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年9月26日 12時
