「隙だらけ」/七種茨 ページ3
『……』
パソコンと向き合い続けている七種くんを驚かせるためにそっと近づく。
『…………』
「Aさん?」
『うわぁっ?!』
あと一歩のところで気づかれてしまい驚かせるどころか自分が驚く羽目になった。
『…もしかして七種くん、ずっと気づいてた?』
「はい。部屋に入ってきたところからわかっていましたよ。」
自分察知力には優れているので!とお得意の敬礼をして言う。
『七種くんって隙がないよね』
「そうですか?自分ではあまり自覚はありませんが」
軽く会話を交わして彼の仕事が終わるまで何をしようかとぼーっとしていた時、
「…まぁ、隙だらけのAさんよりかはそうかもしれませんけど。」
ふと彼がそう呟いた。
そして
唇に何かが触れた。
唇を奪われた事に気づくまであと5秒。
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作者名:MACO | 作成日時:2022年10月14日 0時