272 ページ22
「す、すごい褒め殺しにしてきますね……。
えぇっと、七種くんでしたか、凪砂くんはいないんですか?
なぜか連絡がとれないので、心配してるんですけど」
青葉が話しに割って入ると、七種は「えっと……」と青葉を見て少し考え込む。
「あっ、あなたは元『fine』の青葉つむぎさんではありませんか?
こんなところでお目にかかれるとはっ、神の恩恵か悪魔の気まぐれか!
ふふ。閣下なら予定を忘れて趣味に没頭しておられたので、ちょっと寄り道して回収してきましたよ。
たぶん、この車の荷台で本とか読んでると思います」
Aと青葉は呆れたような安心したような笑みでその荷台の方を見つめた。
「ただ閣下は発掘作業とかしてたから、泥だらけでお見苦しいと思いますので……
後ほどきちんと綺麗にして着替えていただいて、皆さんにご挨拶してもらいますね」
「閣下……?」
七種の「閣下」呼びに首をかしげる『Trickstar』一同。
「あぁ。乱凪砂さんのことです!閣下なんて呼んじゃってるんですよ〜、お恥ずかしい!
自分、もともと軍隊っぽいところにいたのでそっち方面の語彙が染みついてて!
ご不快でしたら申し訳ありません!気にくわない点がありましたら改善していきますので、何卒平にご容赦を!
ともあれ!何度も言うようですが、ようこそ秀越学園へ!
大歓迎でありますよ〜、『Trickstar』の皆さん!」
247人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もぶピ | 作成日時:2023年3月7日 1時