【あんスタ】貴方の愛を求めます６【朔間零】 (ページ15)

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「ふふ。俺のことなんか馬鹿にしてくれてもいいんですけど、いちおう今回は校外のお仕事ですから」

『また自分を下げるような言い方して』

Aがそう言って青葉のことを呆れたような目で見つめ顔を顰めると、そのまま青葉の頭に向け手を伸ばし軽くチョップをする。

それをされた本人は、呆けたように口をあけキョトンとしている。

『つむぎくんは十分尊敬できる人間だよ』

「そんな、俺なんか……アっいたい！」

行ったそばから自分を卑下する言葉を言おうとした青葉に、Aは間髪入れずに頬をつねる。

その２人のやりとりを見ていた『Trickstar』は、不思議な顔をしていた。

「青い先輩とAちゃん先生って、仲良かったっけ？」

「一応、衣更先生は夢ノ咲の卒業生だし、知り合いでも不思議ではないが……」

『あぁ。私とつむぎくんは、学生の頃同じ委員会に所属してたの。

そこで知り合ったんだよ。ね？』

「えぇまあ。情けない話ですが、Aさんには何度も助けられちゃいましたから。

俺の、憧れの人です」

青葉はそう言いながら幸せそうな顔をして微笑む。

その表情は、憧れの人を見ているというよりかは、心を奪われた時のウットリとした目をしていた。

しかし端から見たらバレバレな青葉のその視線も、Aには一切気付かれていなかった。