【あんスタ】貴方の愛を求めます６【朔間零】 (ページ12)

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今日は日曜日なので、学園内には生徒の姿が１人も見当らない。

「うわ、校内も見事に無人だ……

お～い、誰かいませんか？」

長い廊下には明星の声が反響して響くだけで返事は一切帰ってこない。

「んっと。この廊下を真っ直ぐ進めば『Adam』の専用応接室があるみたいだから、とりあえずそこを目指そうぜ。

それでいいんだよな？姉貴」

『うん、いいと思う』

「なんかAちゃん先生、朝から暗いね？

気分でも悪いの？」

『え、うん。ちょっとね……』

適当にはぐらかすように笑みを浮かべた時、廊下の向こう側から青葉が駆け寄ってきた。

「お～い！『Trickstar』のみんな～♪」

「あっれ～、青い先輩！こんなところで何してるの？」

不思議そうな顔をして青葉を見る『Trickstar』。

「んん、Aさんから聞いてませんでしたか？

今回は郊外でのお仕事ですし、監督役の教師であるAさんと、夢ノ咲学院から何人かサポート要員が派遣されてるんですよ」

『あ、そうだったね。伝えるのすっかり忘れちゃってた……』

「どうしたんだよ姉貴？今日なんかずっと上の空だぜ？

ガチで具合悪いなら、無理すんなよ？」

真緒がAの顔を覗き込み小声で話しかける。