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『──関東地方、一時的に局地的な大雨となる……』
「まじかー。大雨降るかな」
天気予報を聞きながら窓から空を見上げるきっくん。
空には重い黒雲が垂れ込め、遠くで雷の音も聞こえ始めている。もう少ししたら本当に雨が降り出しそうだ。
「A、雷落ちて来るかもしれんぞ」
「こ、こわくないもん！」
ニヤリと笑ったあろまにビクリと肩を跳ねさせるA。そんなAを面白そうにからかうあろま。
じり、じり、とあろまから距離をとり、俺のそばに近付いてくるA。
──バリバリバリッ！
「「「うおっ」」」
カッと空が光ったかと思ったら瞬く間に轟音が鳴り響く。3人揃って思わず声を上げてしまった。
「いや、これ近ぐふっ」
俺の言葉は突然腹にくらった衝撃で途切れた。見下ろすと、青い顔をしたAが、俺のお腹に畳んだバスタオルを押し付けていた。Aさんどうしたんですか。
「とられちゃう」
「なにが？」
「お兄ちゃんのおへそ、かみなりさまにとられちゃう！」
おへそなくなっちゃうよォ、と半べそで言うAに、喉から変な声が出た。後ろではあろまときっくんが肩を震わせて笑いを堪えている。生憎俺は出べそじゃないから取られる心配はないって言うと、あろまから「そうじゃねぇんだよ」と怒られた。なぜだ解せぬ。
「Aちゃん、雷様はえおえおのおへそに興味ないよ」
「うそだ！かみなりさまはおへそ好きだもん！取ってっちゃうもん！」
「なにそれどこ情報なの」
お兄ちゃんのおへそは私が守るの、と勇ましいことを言ってくれるAに感動するが、雷の音に涙目だし青い顔してるし手は震えてるしで何だこの可愛い生き物は。
「でもAちゃんがえおえおのおへそ守ってたら、Aちゃんのおへそ取られちゃうよ？」
尋ねるきっくんに、ようやくその事実に気付いたらしいAがさらに狼狽える。2人はサッと自分のお腹に手を当てた。
大変だ、Aちゃんのおへそ守れないよ、とわざとらしく言うきっくん、めっちゃAで遊んでるだろ。
えおえおに守ってもらえよ、と笑うあろまに、Aの表情が明るくなる。
パッと俺を見上げたAがお腹にタックルもとい抱き着いてきた。バランスを崩した俺はそのまま仰向けに倒れる。
「こうしてたらお兄ちゃんのおへそも私のおへそもかみなりさまに取られないよ！」
名案でしょ、と言いたげなAとは裏腹に、可愛すぎる行動に俺は声にならない声を出しながら両手で顔を覆った。
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ねい(プロフ) - 金平糖さん» 長々と続いていましたが、無事完結することが出来ました。沢山4人との絡みを書けて私も非常に楽しく書くことが出来ました。少しでも楽しんで頂けていれば幸いです。最後までお付き合い下さいましてありがとうございました(´∀｀) (2019年8月26日 12時) (
レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - 完結おめでとうございます！前作にも言ったと思いますが、夢主ちゃんと4人の絡みがとても微笑ましくて、頬がゆるゆるです。とても素敵な作品でした！こんな素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます！！ (2019年8月24日 23時) (レス) id: df27c0b327 (このIDを非表示/違反報告)
(*´ー｀*) - 続き楽しみですε=ヽ( *´▽｀)ﾉ！ (2019年1月6日 13時) (レス) id: 249673e94e (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - (*´ー｀*)さん» ありがとうございます！不定期ですがちまちまやっていけたらと思っております！ (2018年11月7日 12時) (レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
(*´ー｀*) - うわ！！やったー！！番外編嬉しいです！！これからも楽しみにしています！！ (2018年11月5日 20時) (レス) id: 249673e94e (このIDを非表示/違反報告)
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