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※少し昔のお話
「母さん、冷蔵庫のプリン食ってもいい？」
「食べてもいいけどおばさんにちゃんと挨拶なさい」
たまたま帰省した実家の冷蔵庫の中に、美味しそうなプリンを見つけたから在宅していた母に声をかけると、おばさんからよ、と返事が返ってきた。
リビングに顔を出すと、久々に顔を合わすおばが、小さな女の子を抱っこしながら、俺に笑いかけてた。
赤ん坊特有のふっくらした頬に、クリクリの目。
少し前に生まれたって聞いた、俺のいとこ。
「A、お兄ちゃんにこんにちは〜って」
そう、そうだ、確かAって名前だった。
母からかわいい女の子よって産まれたばかりの写真が送られてきてたのを思い出す。
Aはおばの腕に身体を預けながら、小さな指をくわえてじっと俺を見てた。
そういえば小さな子供なんて見るのほぼ初めてじゃないか。
ほんの少しAに興味が湧いて、部屋に戻らずおばさんの近くに腰を下ろした。
「食べる？」
こういうのあげていいのかちょっと分からなかったけど、蓋を開けたプリンを少しだけスプーンで掬って、Aの口元に持って行ってみる。
食べ物だってことは理解してるみたいで、じっと琥珀色の塊を見つめた後、小さな口を開けて食いついた。
「んまっ！」
「お、うまいか」
初めて声を発したAに笑って、俺もひとくち食べてみる。
甘さは濃いめ。
舌触りは滑らか。
本当に溶けるようにしてなくなったプリン。
美味いなこれほんとに。
買ってきてくれてありがとう、おばさん。
「あー！ぅあー！」
「あら、気に入ったみたいね」
「もう少し食べる？」
余程お気に召したのか、ちっちゃな紅葉みたいな手を伸ばして手を掴んでこようとするから、また少し掬って口に入れてやった。
食べるたびに「んまっ！」って声を上げながら顔を綻ばせるAがひたすら可愛くて、残ってたプリンのほとんどをAに食べさせていた。
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ねい(プロフ) - 金平糖さん» 長々と続いていましたが、無事完結することが出来ました。沢山4人との絡みを書けて私も非常に楽しく書くことが出来ました。少しでも楽しんで頂けていれば幸いです。最後までお付き合い下さいましてありがとうございました(´∀｀) (2019年8月26日 12時) (
レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - 完結おめでとうございます！前作にも言ったと思いますが、夢主ちゃんと4人の絡みがとても微笑ましくて、頬がゆるゆるです。とても素敵な作品でした！こんな素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます！！ (2019年8月24日 23時) (レス) id: df27c0b327 (このIDを非表示/違反報告)
(*´ー｀*) - 続き楽しみですε=ヽ( *´▽｀)ﾉ！ (2019年1月6日 13時) (レス) id: 249673e94e (このIDを非表示/違反報告)
ねい(プロフ) - (*´ー｀*)さん» ありがとうございます！不定期ですがちまちまやっていけたらと思っております！ (2018年11月7日 12時) (レス) id: 01e0d6e0af (このIDを非表示/違反報告)
(*´ー｀*) - うわ！！やったー！！番外編嬉しいです！！これからも楽しみにしています！！ (2018年11月5日 20時) (レス) id: 249673e94e (このIDを非表示/違反報告)
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