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百戦錬磨0-2 ページ2
「大嫌いだ」
私がこの世界に対して意見を述べるのならば、この言葉を選ぶのが1番賢明だろう。
それ程、私はこの世界に不満を抱いていた。
理由は─────そう呼べるかは定かではないが─────なんの面白みも無く、ただただ廻っているだけだからである。
辺りは白一色に埋め尽くされて、出口なんて何処にもない。
「A様」
不意に名を呼ばれる。
私がこの世界を嫌う理由は、もうひとつあった。
「A様」
「黙れ、小賢しい。お前に名を呼ばれる筋合いなどない」
「おやおや、今日も不機嫌極まりないようで」
それは私の唯一の感情、「憎悪」であった。
ラッキー和菓子
おしるこ
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作者名：月瀬こうめ | 作成日時：2018年3月14日 20時
