31話【なっ・・・！】 ページ36
〜Aside〜
飛雷神斬り という声と、何か肉のような物が斬れる音と、微かな悲鳴、そして血しぶきの音がはっきりと耳に入った。
本来なら少し様子を見るだけなのだが、この場合違った。
『イズナっ！！』
深く抉られた音を立たせたのは、愛する弟のイズナがいた方から。
俺より先に来ていたマダラが、倒れていくイズナを優しく、かつ早急に支える気配を感じた。
柱間「・・マダラ・・・お前は俺には勝てない・・もう・・・。」
俺は柱間の次の言葉を静かに待っていたが、マダラはどうでもいいと言いたげに、殺気を放つ。
柱間「・・終わりにしよう。
忍最強のうちはと千手が組めば、国も我々と見合う他の忍一族を見つけられなくなる・・・。
いずれ争いも沈静化していく。」
マダラの方を向けば、予想通りの反応をしていた。
最初は有り得ないとか、蔑むようにしていたが、段々柱間の言葉に心を動かされていた。
ーこんな腐れきった世界を、いずれ俺が平和にするんだ！ー
かつて俺に意気揚々と話していたことが頭に浮かんだ。
ｲｽﾞﾅ「・・駄目だ兄さん・・・奴等に騙されるな・・・！！」
だが、その心の揺れは、イズナのか細い言葉で収まることになった。
このまま突っ立ってたら狙われると思い、マダラ達の足元らへんをめがけ煙玉を投げる。
煙が晴れた頃には、もう気配は遥か遠くにあった。
『・・ったく・・イズナは頑固過ぎるんだよなぁ・・。』
柱間「・・・Aは・・。」
『“夢は叶えてこそ夢”・・分かったな？柱間。』
俺もこの場から立ち去ることにした。いやぁ、イズナの容態も心配だしね。
予想以上に深刻だった。
抉られた脇腹からは血が止まることなく流れ続け、足元を赤くする。このチャクラの乱れ具合から、恐らく内臓も損傷していた。
ﾏﾀﾞﾗ「姉上っ！！イズナは・・！！」
『大丈夫だ！任せろ！！』
ｲｽﾞﾅ「・・いいよ・・・姉さん・・。」
『何がいいよだ！ふざけるな！
俺より先に死ぬのは断じてならん！分かったか！！』
ｲｽﾞﾅ「・・・僕の目、兄さんにやってよ。」
ﾏﾀﾞﾗ「イズナ・・！？何を言って(ｲｽﾞﾅ「だって兄さん・・もう殆ど見えてないんでしょ？」！！」
ｲｽﾞﾅ「兄さんは姉さんに内緒にしてたけどね・・・。万華鏡写輪眼の使いすぎで・・・ぐっ！」
『・・もういい・・・もういい！喋るな！』
とにかく、イズナの治療に全神経を集中させた。
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猫宇森(プロフ) - 初めまして！ 小説読ませてもらいました。とっても面白くて続きがとても気になります〜。これかえあもがんばってください 応援しています！ (2015年1月31日 22時) (
レス) id: eb7e86579a (このIDを非表示/違反報告)
瑠乱(プロフ) - エレナさん» そう？うちの学校はそれで話題だよ？ (2015年1月10日 19時) (レス) id: 48efd80fb8 (このIDを非表示/違反報告)
エレナ(プロフ) - 瑠乱さん» 実写化するの！？初めて知った・・・。 (2015年1月10日 18時) (レス) id: 7897fa9c83 (このIDを非表示/違反報告)
瑠乱(プロフ) - エレナさん» 嬉しい！ ナルト、実写になるって知ってるかな？ そしたら詳しく教えてくれる？ (2015年1月10日 16時) (レス) id: 48efd80fb8 (このIDを非表示/違反報告)
エレナ(プロフ) - 瑠乱さん» ありがとう！！頑張っていくぜ！！もちろん覚えてるゾ！ (2015年1月9日 16時) (レス) id: 7897fa9c83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エレナ(メリケン) | 作成日時：2014年8月24日 23時
