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一話 ページ3

ASIDE

ピリリリリリ
藍香「夢、か」

藍香(嫌な夢、だな。あんな時のことを思い出すなんて。)

藍香「大丈夫。今の私なら大丈夫。大丈夫だから。」

いつも言っている言葉を自分に言い聞かせて、嫌なほど煩い鼓動を鎮める。

今日から夢ノ咲学院のアイドル科テストケースとして通うことになる。

夢でこんな体たらくになっていたら、男子校に通えるわけがない。
頑張れ、頑張るんだ。

若干過去のある人たちと似ている人だっているんだ。

似た人だ、似た人、似た人、似た人似た人似た人似た人似た人・・・・・・・・・。
ニキ「あっ、藍香ちゃん起きたんすか〜?」

藍香「・・・あっはい、ニキくんおはようございます。燐音さんはどうしてます?」

突然声をかけてきた同居人によって思考が断たれた。

というか断ってもらった。

ニキ「あぁ燐音くんなら・・・」

燐音「ニキ〜金を貸せ。俺っちが何十倍にして返してやんよ。」

ギャンブラーである燐音さんに言われたくない言葉の上位に入るであろう発言。

ニキ「というヒモ状態っすよ」

藍香「ふふっ」

ニキ「んもう、笑い事じゃないんすよ〜拾った事後悔し始めてるんすから〜」

藍香「そうですね、ではご飯いただきます。いつもありがとうございますニキくん」

ニキ「良いっすよ〜。じゃ、いただきま〜す」



藍香「じゃぁ燐音さん、ニキくん行って来ます」

ニキ「行ってらっしゃいっす〜。でも心配っすね〜。男子校なんすよね?」

藍香「大丈夫、だと信じてます」

燐音「警戒はちゃんとするんだぞ。」

燐音さんの念押しを耳に入れつつ私は外にでた。

藍香「はい、燐音さん」

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作者名:エル | 作成日時:2022年9月29日 20時

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