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知らなかった優しさとその手と ページ9

『カラ…松』



私は差し出された手をすぐには握れなかった。





そんな私を見てカラ松は自分から私の手をとって立たせてくれた。





カ「どうした?」






珍しく真面目に話すカラ松を見て、
私は家に来てもらっていい?と聞いた。



カラ松も黙って頷いてくれて、家に帰るまでおぶってくれた。






私の家について中に入ってもらった



『重くなかった?』




そう聞いても



カ「ちゃんと食ってる?」




って気をきかせてくれた。






カ「で、どうしたんだ?」


『うん…さっき買い物言っててね。
久々に昔皆で遊んだ公園に行ったの』




カラ松は黙って頷いてくれている。





『そしたらおそ松と知らない女の人がいて…見たくなかったら帰ろうとして…
そしたら……っ……ぐすっ……』


カ「ゆっくりでいい」


『そしたら…ふたりがキスして…っ…』


カ「……」


『ごめんね…こんな事言って…っ』









カラ松は、私を抱きしめた。









『え?』


カ「強がらなくたっていいんだA。泣きたい時は泣いていいんだ」


『……うん……っ!』




私は子供みたいに泣いた。
大きな声で、涙を流しながら。





鼻水も出てるのに、カラ松はそれを嫌がることなく拭いてくれる。








こんなに優しいなんて知らなかった。









カラ松は優しいんだね。









知らなかったよ。







少しして落ち着いてからカラ松は大丈夫か?と聞いた。




黙って頷いたら
頭を撫でて安心させてくれた。



おそ松とは違うぬくもりは

作っているのか

それとも似ているせいか





私が求めたくなってしまう手だった。




しばらくしてカラ松は帰るよと言って私の家を出た。




それにすれ違うかのように家のチャイムがなって


きっと忘れ物かなにかだろうと思って
玄関に走った。








『どうしたのカラ松わすれも…』





扉を開けると









そこにはおそ松が立っていた。

違う名前→←見てしまったその光景



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ミミ(プロフ) - 書いてくれる方見つかったので大丈夫になりました!混乱させてしまいすみません! (2018年9月30日 0時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - すいません。難しいところあったら省略してokですよ。わざわざすいません。 (2018年9月15日 23時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃま(プロフ) - ミミさん» すいません、ちょっと色々設定が...w考えてみます (2018年9月15日 18時) (レス) id: 49e491855e (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - そう言えば、基本的にリクエストって答えてくれるんですか?ちゃまさんは、誰担ですか?私は実はおそ松なんです! (2018年9月10日 8時) (レス) id: 2f572b9fb4 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - ここのサイトのコメ欄見ているか不安です。なにしろ過去作みたいなんで (2018年9月9日 15時) (レス) id: 2f572b9fb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃま | 作成日時:2015年12月9日 20時

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