君には届かない私の言葉 ページ41
そして私達は久しぶりに色んな話をした。
昔に戻ったみたいで、嬉しかった。
おそ松は由美ちゃんの話をして、その表情は楽しそうで胸は苦しくなった。
二人話すことが楽しいはずなのに、聞きたくない話もあって。
おそ松は由美ちゃんが好きなんだなって思わされた。
苦しく感じる自分が一番嫌なのに。
その話の中に私たち二人の話は一つもなくて終わったんだと実感した。
きっと、そう感じているのは私だけじゃなくておそ松もだろう。
私は少し肌寒くなり部屋に戻るねと言ってベランダの窓に手をかけた。
するとおそ松は私の腕を掴んだ。
『どうしたの?』
お「…Aは後悔してんのか?」
おそ松はそう言った。
私が聴いた質問と同じ質問をして。
この質問がここまで辛いなんて私は知らなくて。
少し考え込んだ後素直な気持ちを言った
『…少ししてるよ』
お「…カラ松の事。好きか?」
『…好きだよ』
私がそう答えた後、おそ松は一瞬寂しそうな顔をして私の目を見てはっきりと言った。
お「俺とどっちがすき」
どうしてそんなことを聞くの?
今更だよ。
それでも私の口は思った事を告げる。
『わかんない、どっちだろうね』
その瞬間おそ松は私を抱き締めた。
戸惑いつつもおそ松にどうしたのとといかけた。
お「どうして俺じゃないんだよ…っどうしてお前は俺以外のやつと笑う…キスをして抱き締め合う…っ…Aは俺のもんだったのに…っ!!!」
おそ松はそう言った。
自分勝手だと思った。
由美ちゃんを好きそうなこと言っといて、私にそんな事言うなんて。
『…今更だよ。そんなの』
その声は自分でもわかるほどに怒りに満ちていて。
『抱き締め合う?キスし合う?そんなのおそ松だって同じじゃない!!!カラ松はおそ松と違うの!!私を真剣に見てくれる…それだけで私は幸せなの!!由美ちゃんを好きになってるのはおそ松も同じでしょ?今更そんな事言わないでよ、もうこれ以上私の心を掻き乱さないで!おそ松なんて大嫌いよ!!!!』
気付けばそんなことを言ってた。
その場に居ることが嫌になって、部屋に逃げ込んだ。
窓をしめ、カーテンもしめる。
私は涙を流しながらその場に座り込んで一言呟いた。
『…好きに決まってんじゃん…っ!』
君には届かない私の言葉。
543人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミミ(プロフ) - 書いてくれる方見つかったので大丈夫になりました!混乱させてしまいすみません! (2018年9月30日 0時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - すいません。難しいところあったら省略してokですよ。わざわざすいません。 (2018年9月15日 23時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃま(プロフ) - ミミさん» すいません、ちょっと色々設定が...w考えてみます (2018年9月15日 18時) (レス) id: 49e491855e (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - そう言えば、基本的にリクエストって答えてくれるんですか?ちゃまさんは、誰担ですか?私は実はおそ松なんです! (2018年9月10日 8時) (レス) id: 2f572b9fb4 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - ここのサイトのコメ欄見ているか不安です。なにしろ過去作みたいなんで (2018年9月9日 15時) (レス) id: 2f572b9fb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃま | 作成日時:2015年12月9日 20時